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【アイラモルト】独特な香りと味わいの島スコッチ☆醸造所別おすすめ8選+1

スコッチ好きなら誰もが知っている独特な香りを持つ孤島のウイスキー、アイラモルト。現在販売されている島の8つの醸造所から、それぞれおススメの一本をチョイスしてみました。スコットランドに近い醸造所から反時計回りに並べてあります。呑兵衛主婦のお勧めポイントと醸造所豆知識、小ネタも併せてどうぞ☆
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カリラ 12年 正規品 箱付 700ml
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アイラモルト特有のピートの香りに加えてスパイシーな 香りが鼻腔をくすぐり、とろりとしたオイリーなテクス チャーが特徴。 口に含むと、最初はほん 詳細を見る 1users

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スパイシーでスッキリ系な飲みやすいアイラモルト


最初にご紹介するのは、アイラ島の北東部、
隣接するジュラ島からアイラ海峡を隔てた対岸にあるカリラ醸造所です。
カリラ(ケイル・イーラ)はズバリ「アイル海峡」という意味。
スコットランドに近いこともあり、「ジョニーウォーカー」など
多くのブレンデッドウィスキーの原酒となっていることで知られています。
シングルモルトウィスキーとしての販売は2001年からで、
そのためにスコッチの銘柄としての知名度は高くありませんが、
生産量はアイラ島の醸造所の中では最大級を誇ります。

醸造所としての歴史は古く、創業は1846年にさかのぼります。
が、時代の波にもまれて何度も閉鎖と稼働を繰り返し、
現在の形で安定的に醸造を開始したのは1972年から。
知名度の低さもそのあたりに原因があるのかもしれません。

アイラモルトと言えば独特のピート香を思い浮かべますね。
カリラ12年ももちろん初めての人には「うっ」とくる強烈な香りがします。
"スモーキーな"と表現されるこの香りですが、
カリラは他のアイラモルトと比較するとそれほど強烈ではありません。

味は辛口で、挽きたての黒コショウと例えられるスパイシーな香りが特徴です。
スッキリとしているので飲みやすく、
その分スモーキーさが薄く感じられるのではないでしょうか。
飲んだ後のフィニッシュも軽めで、
舌に残ってまとわりつくといった感じはありません。

大抵のバーでは飲むことができるので、
最初のアイラモルトとして試してみるのにも良いのではないでしょうか。
カリラが飲めれば、もっとスモーキーでどっしりした物にトライしても大丈夫でしょう。
おすすめ度:

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アイラモルトとは思えない甘みのある柔らかな味わい


日本ではあまりなじみがないスコッチの一つかもしれません。

ブナハーブンは「「河口」という意味のゲール語。
アイラ島では一番北、やはりジュラ島に近いアイラ海峡側に位置しています。
アイラ島を流れる川は例外なくピート(泥炭)を含んでいて、
河口近くで作られる多くの酒も独特のピート香を帯びますが、
ブナハーブンで使っている水はかなり上流から取水しているために、
ピート香がそれほど強くならないのだと言われています。

強烈なピート香が特徴のアイラ島のモルトとしては
異端ともいえるほど穏やかで癖のないウィスキーです。
蓋を開けただけでそれとわかるアイラモルトの面々とは違い、
最初に感じるのは甘くてふくよかなちょっとレーズンを感じさせるフルーティな香り。
口に含んでも同様で、モルト独特の甘みが強めな飲みやすいスコッチです。
アイラモルトの入門編というには、
逆にスモーキーさがなさ過ぎて拍子抜けかもしれませんが、
個人的にはスコッチウィスキーの中でも上位に食い込む旨さだと思います。

この「12年」の色はとろりとしたとても美しい琥珀色。
非常にバランスの良い味で、ロックでも水割りでもあまり味わいが変わりません。
あまりウィスキー慣れしていない人でも美味しく飲めるんじゃないでしょうか。
女性でも安心して飲める、そんなスコッチだと思います。

日本での輸入元はアサヒビール。
バーではあまり見かけませんが、もし置いてあればぜひ
一度試してみてください。
休日の夜の家呑みにもお勧めなので、一本置いておいても損しないウイスキーです。
おすすめ度:

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容量:700ml 度数:46% キルホーマン マキヤーベイは、 ヘビーピート(フェノール値50ppm)の大麦麦芽を使用し、 3年から5年熟成した原酒をバランス良く 詳細を見る 1users

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21世紀創立の新しい醸造所の若々しい味わいが魅力


どっしりしたフォルムのボトル、海を思わせるブルーのラベルからのぞく、
意外なほど淡い金色のウィスキー。
それもそのはず、このボトルに詰められているのは
熟成年数が3~5年という若いモルトなんです。

キルホーマンは、アイラモルトの蒸留所の中では唯一、
海辺を離れた内陸部に位置しています。
設立は2005年とつい最近のことで、長い歴史を誇る蒸留所が多い中では
ひよっこと言われても過言ではない新しい蒸留所です。
スコットランドではウイスキーの定義を「熟成3年以上」と定めているため、
キルホーマンの最初のボトルが販売されたのは2009年から。
醸造所としては規模は大きくないものの、
独自の畑を持っておりフロアモルティングも自社で行う、数少ない蒸留所の一つです。

この「マキヤーベイ」は、若々しいアイラモルトを味わうには打ってつけのお酒。
口に含んだ瞬間は、熟成の浅いウィスキー独特の強いアルコールが舌を焼きます。
同時にダイレクトにガツンと感じるのが、正露丸みたいと形容されるピートの香り。
続いてレモンのような強い酸味や果物のような複雑な甘みが立ち上り、
舌の上は大忙しな状態です。

まだアイラモルトに慣れていない人は、
ストレートよりもロックをお勧めします。
最初のアルコールの刺激が抑えられ、フルーツっぽい酸味が強く出てきて
多少の癖はありますが、かなり飲みやすくなるはずです。

もしロックでもきついと感じるなら、
水で割るよりもいっそハイボールがお勧めです。
かなりきつめのピート香が炭酸で抑えられるので、
キルホーマン独特の複雑な味わいを感じやすくなるでしょう。
レモンを絞ってもサッパリと美味しくいただけます。

はじめて飲んだ時は、あまりの荒々しさと複雑さにびっくりしましたが、
飲みなれるとなかなかクセになるウィスキーです。
熟成が進むこれからが楽しみな醸造所です。
おすすめ度:

ブルイックラディ (ブリックラディック) ザ・ラディ 10年 セカンド・エディション 700ml 50度 正規 kawahc
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ピート香は弱めで飲みやすいアイラモルトの入門酒


ブナハーブンに次いで基本的にピート香が弱めなアイラモルトが、
このブルイックラディです。
「海辺の丘の斜面」という名前を持つこの蒸留所は、
キルホーマンができるまでは最も西に位置するスコッチの蒸留所だったそうです。

1881年の歴史ある醸造所でしたが、
1994年にオーナー企業の生産調整を食らって一旦閉鎖。
その後紆余曲折を経て2001年に復活して、
アイラ島では比較的新しい蒸留所と言えます。

再開後の蒸留所としての歴史はまだ浅いものの、
ブルイックラディは非常にチャレンジャーなスコッチをたくさん作っています。
ボトルの種類が多すぎて味わいもバラエティ豊かなため、
一番飲みやすく手に入りやすいこの「ザ・ラディ10年」をお勧めしておきます。

製造再開を記念して2001年に作られた10年もの、
2011年発売の「ファーストエディション」の好評を受けて作られたのが、
2006年醸造2016年販売のこの「セカンドエディション」です。
醸造に使う水を島中央部の貯水池から引いているため、
他のアイラモルトと比べるとピート香は弱め。
わずかに緑がかかっているように見える金色をしており、
比較的スッキリ軽くて飲みやすいスコッチの一つです。

重さがほとんどないのでアイラモルトとしてはちょっと物足りない感じもしますが、
スッキリして香りが良く、後まで残る芳香は独特です。
あんまり重たいスモーキーなアイラモルトが苦手な人でも、
ほのかなピートと華やかでフルーティな香りが相まって、
楽に飲めてしまうのではないでしょうか。
"ピート香・ヨード香って何よ?"、"自分にもアイラモルト飲めるかな?"
という人は、まずこれを飲んでみると良いかもしれません。
グラスから感じるその保健室っぽい香り、
それがピート香ですよ。

ちなみにですが、元々ピーティではないブルイックラディ蒸留所からは、
最もピーティなアイラモルト、「オクトモア」というスコッチも販売されています。
重いと言われるラフロイグやアードベックをはるかに凌駕する
ものすごくピート臭がキッツいウィスキーです。
熱烈なファンもいるようですが、元々のブルイックラディの対極に位置するともいえる
オクトモアと飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
おすすめ度:

ボウモア 12年 エニグマ 並行品 1000ml 1L
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40度 1000ミリボウモア蒸留所は1779年に創業したアイラ島最古の蒸留所。同蒸留所は麦芽製造用のフロアを持ち、伝統的なフロアモルティング 詳細を見る 1users

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日本で一番有名な"アイラモルトの女王"は入門用にも最適


アイラ島のほぼ中央。
ボウモア村の入江に面して海沿いに建ち、
波しぶきを浴びている真っ白い建物が、
スコッチの聖地アイラ島のシンボルとも言われるボウモア蒸留所。
現在操業しているアイラ島の蒸留所では最も古く、
1779年からスコッチウイスキーを作り続けている老舗です。

原料となる大麦の一部は自家畑製。
麦を発芽させて作る麦芽も、昔ながらの「フロアモルティング」と呼ばれる
24時間付きっ切りの手作業で行っており、
近くを流れるラガン川の水を使って古来からの製法をかたくなに守り続けている、
頑固一徹な醸造所としても有名です。

ボウモアが日本でよく知られているのは、
そのオーナーが日本の酒造メーカー「サントリー」だからというのもあるでしょう。
サントリーは日本ではあまりなじみのなかった海外の銘酒を
積極的に開拓調査して独占輸入権を得るなどの活動に熱心でした。
当時経営悪化のためオーナーがコロコロと変わっていたボウモア蒸留所ですが、
バブル期の1989年にサントリーが30%の資本を取得して経営に参入、
1994年にはサントリーの完全子会社となって現在に至っています。

ボウモアのシングルモルトは、数も種類もかなりたくさんあります。
サントリーの正規輸入だけで「15年」「18年」「25年」「SMALL BATCH」があり、
ボトラー、樽の種類、ビンテージの違う並行輸入品まで含めると、
調べるのが面倒になってしまうほどです。

日本で一番よく見かけるのは、「12年」でしょう。
度数40度で飲みやすく、価格も3000円前後から手に入るため、
家で気軽に飲むには非常にお手頃なアイラモルトと言えます。

今回ご紹介しているのは、並行輸入品の「ENIGMA(エニグマ)」。
ゲール語で「謎」という意味の名を持つボウモアです。
熟成は12年で度数も40度と直輸入品と同じですが、
熟成にシェリー樽を使っており、スコッチらしい華やかさが感じられます。
奥から立ち上がってくるかすかなシェリー香が
アイラモルト独特のピート臭をやや和らげている印象です。
口に含んだ時のアルコールの刺激は強めですが、
後から甘さが広がって、豊かなのど越しを楽しむことができます。

以前はカモメさんのラベルだったんですが、
いつからかラベルが変わってたんですね。
それとともに味も微妙に変わったような気がするんですが、
これは私の気のせいかもしれません。
いずれにしても見かけたらぜひ試してほしい1本です。
一般的なウィスキーが700mlなのに対し、
1000ml入っててお得感もありますしね☆
おすすめ度:

ラフロイグ クォーター カスク 48度 / 700ml / 正規輸入品 / アイラモルト
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スコットランド/スコッチ モルトウィスキー アイラ モルト ■通常の4分の1のバーボン樽で熟成させる事により、 樽との接触面積が増え、樽由来の甘味が 詳細を見る 1users

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もっとも個性的で癖が強いラフロイグから比較的飲みやすい一本


どれをとっても非常に個性的なアイラモルトたち。
その中でも特にピート香が強く、
スモーキーさで群を抜いているのがラフロイグです。
ウィスキー好きの中でも好みが分かれ、
苦手な人はとことんダメ、好きな人はコレじゃなきゃという
両極端に意見が割れるスコッチです。

ゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」という意味を持つラフロイグ。
1815年に創業した、アイラ島の最南端に3つ並んだスモーキー3兄弟の一つです。
ボウモアがアイラモルトの女王なら、
こちらはアイラモルトの王と呼ばれるにふさわしい、
重厚でどっしりとした味わい。
濃厚でガツンと来るピート香は、正露丸の臭いとも消毒薬の臭いとも言われ、
ほのかに感じる塩っぽさと相まって、口の中一杯に広がります。
慣れてくるとほのかにリンゴのようなさわやかな香りがありますが、
最初はそれどころじゃないっていうのが正直な感想でしょう。

この「クォーターカスク」は、熟成に使われる樽が
普通の物の1/4の小型であることを表しています。
小さい樽で熟成することで、お酒が樽に触れ合う面積が大きくなります。
そのため樽にしみ込んだバーボンの香りが移り、
樽が小さいことで熟成も進みやすくなるため、
やや飲みやすいソフトな味わいになっていると言われています。

我が家でもラフロイグはこのクォーターカスクを酒棚に並べていますが、
蓋を開けると、アイラモルトが苦手な旦那様は部屋の隅に逃げて行ってしまいます。
それくらい強烈な香りを持った、最もアイラモルトらしいアイラモルトです。
おすすめ度:

ラガヴーリン 16年 700ml レビュー
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ピート香が重厚で強烈。ボディも非常に重量感に富む商品名:ラガヴーリン 16年内容量:700mlアルコール度数:43%産地:アイラタイプ:シングルモルト※画像 詳細を見る 1users

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強烈だけどまろやかな"アイラの巨人"


アイラ島の南端、両側をラフロイグとアードベックにはさまれて建つのが
1816年創業のラガヴーリン醸造所です。
面白いことにこの3つの蒸留所は操業時期がほぼ一緒。
おそらくはずっと互いにしのぎを削りあいながら、
連綿とスコッチを作り続けてきたのでしょう。
名前の意味ははゲール語で「水車小屋のあるくぼ地」。

アイラ島でも最もピーティなモルトを作る3醸造所の中では、
比較的落ち着いたイメージのあるラガヴーリン。
それでも普通にスコッチ感覚で飲むには、かなり強いピート香があります。
味の特徴を一言で言えば、甘みが強く感じられるということでしょうか。
ラフロイグのしょっぱさと比べると、まったりとした味わいがあります。
レーズンやカラメルと例えられるほど香りも甘味を含んでおり、
ピート香は強い物の、やや飲みやすいと感じられると思います。

熟成年数が16年と長いことも、味わいに丸みを持たせる原因でしょう。
現在普通に購入できるオフィシャルのラガヴーリンはこの16年のみ。
他には並行輸入の12年カスクストレングスなども、
比較的簡単に通販で手に入ります。
そちらはさらに荒々しい、松のような強い香りを持っているので、
もっとヘビーなラガヴーリンを試したい人は探してみてください。
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強烈なピート香とアルコールの刺激を感じる癖の強いモルト


アイラ島最南端、反時計回りで最後に出てくるのが
アードベック蒸留所です。
「小さい岬」という意味のゲール語そのままに、
複雑な海岸線にちょこんと突き出した岬の先端に建つ蒸留所です。
1815年に創業の古い蒸留所ですが、ご多分に漏れず歴史の波にもまれ
1980年代には一度生産をストップしていました。
1997年にグレンモーレンジ社が買収して生産を再開し、
その後モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの子会社となって今に至ります。

名ブレンデッドウィスキー「バランタイン」の原酒として有名ですが、
シングルモルトも独特の味わいでコアなファンを多く抱えるスコッチです。
10年熟成らしいアルコールの強い刺激と、
磯臭いとも言われる強いヨードの香り。
とにかく強烈なインパクトがあり、口に含んだ瞬間の感想は、
慣れない人なら「ガッ!」という感じじゃないでしょうか。
この強烈さがクセになると、離れられない酒になると言われています。

とにかく辛口で、ほかのアイラモルトに感じられる甘味はほとんどありません。
強く荒々しく、北の海の漢というイメージがぴったり。
水で割ってもその荒々しさは変わらず、
とにかく際立って強さを感じさせるモルトです。

ピートの衝撃ではラフロイグ、辛さと強烈さでアードベッグ。
個人的にはこんな感じで振り分けています。
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参考商品:すでに亡くなった蒸留所のアイラモルト


かつて、アイラ島の南西端部に
アードベック、ラフロイグ、ラガヴーリンと並ぶように位置した蒸留所がありました。
1825年に創業し、1983年に製造を終了したポートエレン蒸留所です。
ファンが多いアイラモルトでしたが、
停止・再開を繰り返したほかの蒸留所と違い、
すでに設備(ポットスチル)を撤去してしまっているため、
再開の見込みはありません。
現在は他の蒸留所に麦芽を提供する精麦業者(モルトスター)としてのみ
その施設の一部を稼働させています。

このモルトの価格を見て、ビックリされたと思いますが、
すでにないお酒なのでプレミア価格が付いているためでしょう。
本来は強烈なピート香を持ち、
甘みと辛さが同居したバランスの良いスコッチであったそうです。

30年以上前に操業を停止した蒸留所のモルトがいまだに出回っている理由ですが、
元々ポートエレンは80年代前半に大量の樽を仕込んでおり、
操業停止時にも在庫としてかなりの原酒がストックされていたためです。
とは言え徐々に値段が上がりつつあり、
人気のビンテージは50万円近い値が付いているものも珍しくありません。

新しく生まれる蒸留所があれば、消えていく蒸留所もある。
小さい島に蒸留所が密集するアイラ島だけに、
その栄枯盛衰は人目を引き、ことに消えた原酒を惜しむ気持ちが強いのでしょう。
アイラモルトに関わらず、美味しいお酒との出会いは
まさに一期一会ということですね。

まとめ



アイラモルトの故郷、アイラ島ってどんなところ?


ウイスキー好きの聖地と呼ばれるアイラ島。
スコットランドの複雑な海岸線の延長のように浮かぶ
インナー・ヘブリディーズ諸島の一番先端、西に位置する小さな島です。

面積は淡路島とほぼ同じ程度ですが、人工は3400人程度と非常に少なく、
その多くはウイスキーの製造に何らかの形でかかわっていると言われます。
高い山はなく、春から夏の間は気候も温暖で、
美しい手つかずの自然が広がる穏やかな島として観光客に人気があります。
ただし秋から冬にかけては突然荒れ狂うような海からの強風があり、
荒々しい波しぶきを海岸沿いの蒸留所に吹き付ける光景が見られるそうです。

観光地としてアイラ島を訪れる人々の目的は、
まずアイラモルトの蒸留所巡り。
そして、種類の多い野鳥を追い求めるバードウォッチングでしょう。
広がる大麦の畑、日本では珍しい泥炭の湿地帯、
大西洋に突き出した複雑で美しい海岸線など見どころが満載で、
ホタテや牡蠣などの海産物が美味しいことでも知られています。
日本からは地の果ての距離ですが、
一度はアイラモルトの飲み比べに訪れてみたい、夢の島です。

アイラモルトの特徴はコレです

今回取り上げたアイラモルト。
個性派ぞろいのスコッチウイスキーの中でも、
特に一派閥を築き上げるだけのことはある特徴的なウイスキーです。
その特徴をいくつか挙げると、こんな感じ。

・ピート香
アイラモルトで真っ先に語られるのが、その独特で強い香りです。
「燻製っぽい」「薬臭い」「の中でも、特に正露丸の臭い」「保健室の臭い」。
散々な形容詞が並びますが、まあ、大体合ってます。

ピートとは泥炭、泥状の炭のことです。
温度が低いために完全に分解されない植物の死骸が
そのまま分厚く堆積したものを言います。
アイラ島を含むスコットランドの一帯は豊かなピートの湿地帯が多く、
"燃える泥"であるピートは燃料として古くから利用されてきました。

ウイスキーを作る際に大麦を発芽させる工程がありますが、
発芽を調整するために乾燥させるときにピートを焚くことで、
その強い燻製っぽい香りが麦芽に付着します。
仕込みに使う川の水も泥炭地を流れているため、
アイラモルトは基本的にピート香が強く残ったものがほとんどです。

・ヨード香
ヨード香は海藻由来の香りで、アイラ島のような海が隆起した地形で
ピートの中に海藻が含まれることによって生まれます。
ピート香が「ピーティー」と呼ばれる燻製のような香ばしい香りなら、
ヨード香は「薬臭い」と評される刺激的な香り。
この二つの香りが合わさって、独特なスモーキーさが生まれます。

・ポット・スチル製法
ウイスキーの蒸留方法には、「単式蒸留器(ポット・スチル)」と
「連続式蒸留機」の二つの方法があります。
そしてスコッチのモルトウイスキーは、
伝統的なポット・スチルを使用することが条件づけられています。
ポット・スチルの特徴は、蒸留の際にアルコール以外の成分も
同時に蒸留されて残留することです。
そのため特徴的な香りが失われることなく、個性の強いお酒ができるのです。

一口含んだだけで、いや、モノによってはボトルのキャップを外しただけでも
アイラモルトとすぐにわかる独特な香りと味わい。
苦手な人はとことん苦手、好きな人はどこまでもハマるアイラモルトは、
こうした条件を満たしてはじめて生み出されるんですね。

スコッチウィスキー・アイラモルトのカンタン用語解説

このリストでもたびたび出てきた言葉を、簡単にまとめておきます。
知っておくとお酒を買うときもバーで注文するときも困らないかも?

【スコッチ・ウイスキー】
そのものずばり、スコットランドで作られたウイスキーを指します。
非常に盛んで重要な産業であるウイスキー造りを保護、規制するために
スコットランドではスコッチ・ウイスキーに関する厳しい規制が設けられています。
規制の多くは製造工程に関わる複雑でちょっと理解にくい物ですが、
購入する側から見て知っておきたいのは以下の5点でしょう。

・スコットランド内で作られていること
・容量が700l以下のオークの樽で熟成していること
・3年以上熟成を経ているもの
・水と無味カラメル(着色料)以外の一切の添加物がないこと
・最低でも40度以上のアルコール度数があること

つまるところ、かなり大雑把にまとめると、
「スコッチウイスキーとは大型タンクで作られたり、短期熟成の物は含まない、
無添加のスコットランド製ウイスキーである。」
とだけわかっていれば良さそうです。

【アイラモルト】
アイラ島はスコットランドの地域名ですから、
アイラモルトはスコッチウイスキーの中の地域名称とも言えます。
スコッチウイスキーにはほかに「ハイランド」や「スペイサイド」など
特徴的ないくつもの地域名称があり、
アイラ島以外のインナー・ヘブリディーズ諸島の島々で作られるウイスキーは
ひとくくりに「アイランズ・モルト」と呼ばれています。

インナー・ヘブリディーズ諸島の島の一つであるアイラ島のウイスキーだけが
「アイラモルト」として特に有名になったのは、
小さなアイラ島に8カ所もの蒸留所が存在している"ウイスキーの島"であることと、
その特徴がほかのスコッチウイスキーとは大きく異なる
独自の風味や味わいを持っているからでしょう。
特に島の土壌に豊富に含まれる泥炭(ピート)を燃料に使い、
島を流れる泥炭交じりの川の水を仕込みに使うことで得られる独特の風味は、
"スモーキーな"とか"ピーティーな(ピート香が強いこと)"などと評されて、
熱烈な固定ファンを多く抱える理由になっています。

【モルトウイスキーとほかのウイスキーの違い】
たびたび出てくる「アイラモルト」の「モルト」という言葉ですが、
これにもちょっとだけ触れておきましょう。
実はスコッチウイスキーとバーボンその他では、
同じ「モルト」でも意味合いが大きく違います。
ここではスコッチウイスキーの場合について、簡単にご紹介します。

・モルトウイスキー
大麦だけを原料に使い、「単式蒸留器(ポット・スチル)」を使って製造したウイスキーのこと。
蒸留器は1826年に「連続式蒸留機」という大量生産が可能な方式が開発されましたが、
スコットランドのモルトに限っては、単式蒸留器を使った物だけが
モルトの名称を名乗ることができます。

・グレーンウイスキー
大麦とトウモロコシを配合して作られるウイスキー。
モルトウイスキーが個性的で主張が激しいのに対して、
穏やかで特徴に乏しいと評されることが多いようです。
そのままで飲まれることは少なく、
ほとんどはブレンデッドウイスキーの原酒として使われます。

・ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合して作られるウイスキー。
混合によって味わいが大きく変わるため、
ブレンダーと呼ばれる職人の腕が大きなポイントになります。
一つのブレンデッドには数十種類のモルトと数種類のグレーンが使われ、
飲みやすく手に入りやすい価格帯の物が多く作られています。
「バランタイン」や「ジョニーウォーカー」などは、
誰もが知っている有名なブレンデッドスコッチウイスキーです。

スコッチウイスキーの中にも、「モルト」「ブレーン」「ブレンデッド」の
3つの分類があることはお分かりいただけましたか?
次にモルトウイスキーについて、もう少し詳しく見てみましょう。

【モルトウイスキーの種類の見分け方】
モルトウイスキーの定義は上に書いた通りですが、
実際にモルトウイスキーを購入するときに出てくるもう一つの名称があります。
モルトウイスキーの種類について、5つの言葉を覚えておきましょう。

・シングルカスク
一つの樽(カスク)で熟成されたウイスキーだけをビンに詰めた物。
蒸留所に並ぶ数多くの樽の中から、
"そのまま飲む価値がある"とブレンダーが見極めた樽から取り出されます。
1樽から採れるボトルはおよそ450本程度なので、まさに一期一会、
再びは巡り合えないウイスキーがシングルカスクです。
その分価格はお高目で、プレミアがつくものも少なくありません。
普通、「シングルカスク」と表示されたものは、
アルコール度を調整するために加水されて飲みやすくなった物です。
加水していない原酒は、「カスクストレングス」と呼ばれます。

・シングルモルト
よく聞く「シングルモルト」という名前。
これは、"一つの蒸留所で作られたウイスキー"を示す言葉です。
モルトの熟成には天然素材のオークの樽が使われます。
だから、同じ製法同じ原料で作ったとしても、
同じ年に樽に詰めたウイスキーが全部同じ味に仕上がることはありません。

そこで醸造所の味をボトルや年数ごとに大きくぶれさせないために、
複数の樽のモルトを混ぜて均一化してから製品として完成させるのです。
シングルモルトには蒸留所の名前が冠せられることが多く、
このリストに挙げたアイラモルトはすべてこのシングルモルトに属します。
蒸留所ごとの特徴ある味わいは、こうして作られ、守られているんです。

・ブレンデッドモルト
複数の蒸留所の原酒を混ぜて作られるモルトウイスキー。
ブレンデッドウイスキーとの違いは、
モルトだけを混合しているか、グレーンウイスキーが含まれているかです。
アイラ島のモルトだけを使ったブレンデッドモルトウイスキーって、
ありそうでなかなか見つかりません。
まあ、個性が強すぎる面々なので、グレーンやほかのモルトを仲裁役にしないと、
まとまらないのかもしれませんが。

・カスクストレングス
樽出しのウイスキーを加水せずにビンに詰めた物。
通常のウイスキーは水を加えてアルコール度を調整しますが、
カスクストレングスは樽から取り出したまんまの原酒です。
アルコール度は50~60度もあり、モルトをそのまま味わうことができます。
ただし、ひとつの樽から取り出したものばかりではないのがポイント。
同じ蒸留所内の複数の樽から取り出したモルトをブレンドしても、
加水していなければそれは「カスクストレングス」です。
蔵を代表する味わいを求めてブレンダーが腕を振るったカスクストレングスは、
希少性ゆえにやはりお高目なお値段になることもしばしばです。
バーなどで好きな蔵のカスクストレングスを見かけたら、
是非飲んでみたいものですね。

・その他の名称について
・「ヴァッテッドモルト(vatted-malt)」
意味合いとしては「ブレンデッドモルト」と同義。
複数の蒸留所のモルトを混合したモルトウイスキーという意味です。
ただし、スコッチウイスキーではこの名称は使いません。
2009年にスコッチ・ウイスキー規則で禁じられ、
「ブレンデッドモルト」が正式名称になりました。

・「ピュアモルト」
これも、"グレーンを混ぜていない"という程度の意味合いで、
ブレンデッドモルトとほぼ同義の名称です。
以前はシングルモルトをピュアモルトと表記していたアイラモルトもありましたが、
シングルモルトの方が言葉としてわかりやすいため、
この言葉もスコッチウイスキー全体で使われることはなくなりました。
国産ウイスキーでは、「ヴァッテッドモルト」「ピュアモルト」ともに
今でも大々的に使われているので、ちょっと混同しやすいですね。

まあ、単一蒸留所のモルトだけを使っているなら「シングルモルト」あるいは
更に樽まで単一の「シングルカスク」のどちらか。
アイラモルトに関してだけなら、これだけ覚えて置けば大丈夫でしょう。
というか、それ以外のアイラモルトは現在のところ見当たりませんしね。

最後に

ずいぶんと長い「まとめ」になっちゃいましたね。
酒のこととなるとどうもブレーキが効かなくて困ります。

アイラモルトに興味はあれど・・・という方向けに、
特徴とお勧めの一本をまとめてみました。
あくまでも個人的な好みに基づいてはおりますが、
一応はプロ(バーテンダーさん)の意見も取り入れつつ選んでみたつもりです。

最近では普通の居酒屋やダイニングバーでも、
モルトウイスキーを置くところも増えてきました。
特に「ボウモア」はサントリー系列のお店ではよく見かけます。
まずは一度、アイラモルトを試してみてください。
一度ハマれば奥深いアイラモルトの世界へ、ようこそ!

※アイラモルトはちょっときつすぎてコワイ、
ウイスキー初心者にお勧めなお酒を知りたい方へ☆
飲みやすいウイスキー「アイリッシュウイスキー」のリストを作りました。
是非ご覧ください。

http://monolog.yourguide.co.jp/yurukurage/list-18425.html


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2017/04/24   2017/05/01   コメント(0)
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Tags  アイラモルト アイラ・モルト スコッチウイスキー シングルモルト お酒 スモーキー 家飲み
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