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英語と鶴見俊輔先生、そして脱貧困

受験勉強だけでは息が詰まる。ふと、今やっていることを相対化してみると、世界をよりよく変えるために、できることをやっているのだと気づく。なぜ、今、英語を勉強するのか? グローバル人材、コミュニケーション能力が問われる時代に。
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現代思想 2015年10月臨時増刊号 総特集◎鶴見俊輔 レビュー
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南伸坊(著) 黒川創(著) 富岡多恵子(著) 海老坂武(著) 塩沢由典(著) 森まゆみ(著) 安田常雄(著) 吉岡忍(著) 粉川哲夫(著) 酒井隆史 1users

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九条の再生なくして地域再生、生存不可

海老坂武氏によると、鶴見俊輔氏は多面体の人という(9頁)。多面な側面を有する人であったのは同感。哲学、歴史、社会、思想、色々な概念を教えてもらった。

室謙二氏によると、鶴見氏は部分的に狂人で、温和なキャラに包んで生活していたが、その危うさが深い影響を与えた要素だったと述懐される(26頁)。

黒川創氏によると、都留重人さんは『思想の科学』は財産だから、勁草書房社長から銀座デパート1室と百万円を借りる仲立ちをしてくれたという(50頁中段)。中央公論社との事件が原因らしい(同頁上段)。

理論経済学の塩沢由典氏によると、国際開発研究は開発経済学の初期は構造主義経済学と指摘される(235頁下段)。開発経済学の開発の意味を再考しつつ、鶴見氏の無数の小集団ネットワークの知恵の編集と、知を変える方法だと指摘される(242頁上段)。

わたしも19年ほど前、開発経済論を山田鋭夫氏から学んだ経緯もあり、塩沢氏の玉稿は開発概念の捉え返しと共に、鶴見氏の思想との関係が見えた感じがして、素晴らしいと思った。昨年は母他界、鶴見氏他界で、大事な人が次々と旅立っていった。国会も2015年が戦後70年の画期で、九条の窮状を嘆くのみならず、九条の再生なくして地域再生、生存不可と思うので、これからが勝負だと思いを新たにした。

ご冥福をお祈り申し上げたい。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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1人殺すか5人殺すかを選ぶしかない状況に置かれた際、1人殺すのを選ぶことを正当化する立場が功利主義だ。これで話が済めば万事合理性(計算可能性)の 詳細を見る 1users

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政治哲学や対話型授業とは

原著はアマゾンで買って、英語学習にも役立てました。東大で2010年8月25日にサンデル教授がご講演されたときに、安田講堂2階から参加できたことも思い出されました。本書の冒頭とまとめは、牛山恭範『牛山慶應小論文7ステップ対策』エール出版、2016年にも、超要約がされていますので、ご多忙の方は、そちらの方を10回音読してください(牛山先生のご推奨です。私も小論文対策ではそうさせていただきます。英文にも訳されているので、洋書との対応も可能でしょう)。

私が注目した箇所は、通信制高校のスクーリング授業でも開発教育の一環として取り上げた経緯もありました(詳細は記しません)。強欲とは悪徳であり、悪しき生き方。市民道徳とも対立するとあります(20頁)。

昨今は舛添都知事の政治とカネで騒がれていますが、舛添氏も国際政治学を専攻されています。そのアカデミックバックグラウンドからすると、サンデル教授の政治哲学も大きく関わると思いますね。市民道徳は都知事道徳と一致しなければなりません。私欲に走ったこと、公私混同が自認されず、辞任に追い込まれました。

サンデル教授はまた、社会が正義にかなうかどうかを問うことは、収入や財産、義務や権利、権力や機会、職務や栄誉の分配を問うことであると指摘します(37頁)。

私は、2010年8月末、東大安田講堂の白熱教室を2Fから見守る機会がありました。あのときのことは、牛山先生とも情報交換した経緯があります。それは、自分史に書いたので、よく覚えています。岩波ブックセンターから2012年に出したものは、『私の師匠30人衆』というタイトルです。40歳になってから記念に出しました。

私のお世話になった先生方を人生の節目としながら、今後の人生を構想したものです。関心のある方は原さんまでお問い合わせください。やはり、人生がうまくいかないのは、人のせいにすることであります。謙虚に生きることが、如何に難しいのかと思う今日この頃です。

本書は有名なので、これ以上の紹介は私の人生の一コマの紹介とシンクロさせたことでおわかりかと存じます。つまり、政治哲学や対話型授業とは、自分の生き方とか、地域のあり方、グローバル社会でどう生きるのか、全ての市民に問われているテーマだと思いました。

新英文読解法―本格的な読解力を確実に レビュー
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中原 道喜(著) ページ: 307, 単行本, 聖文新社 1users

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英文を読み解く真の実力をつける

本書はステップを踏んで、名言や諺などを中心として、英文を読み解く真の実力をつけるために書かれているので、私は教採や通訳案内士の勉強に愛用している。自分なりに加工したのは、番号毎の英文と和訳の線引き。重要と思う箇所の黄色マーカー。積極積極的に音読も試みてきた。名言なのだから、何度読んでも味わいがあると思うので。

ルイス・マーシァ先生の、What we learn with pleasure we never forget(p.28)
=楽しく学ぶことは決して忘れない(29頁)。

No child can grow up emotionally healthy and loving unless he feels valued (p.46)=どんな子供でも、自分が大切にされていると感じなければ、情緒的に健やかな優しい人間に育つことはできない(47頁)。

Reading cultivates man's wisdom, enriching his life in many ways (p.46). = 読書は人間の英知を養い、多くの面でその人生を豊かにする(47頁)。

School is about learning (p.60) .= 学校は学ぶためにある(61頁)。

ビリング先生の、Life consists not in holding good cards but in playing those you do hold well (p.68). =人生は、よい札を持つことではなく、現に持っている札をうまく使うことにある(69頁)。

Mistakes are often the best teachers(p.80). = 間違いはしばしば最良の教師である(81頁)。

ランダース先生の、The disgrace are not only not gaining; they are growing poorer, relatively and sometimes absolutely(p.110). =恥ずべきことは、間違いから学ばないこと、敗北から立ち直らないこと、立ち上って再び試みようとしないことなのである(111頁)。

これは、原発、試験失敗からの立ち上ることに敷衍できよう。

貧困のない世界を創る
2,700
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ページ: 382, 単行本, 早川書房415208944X ムハマド・ユヌス(著) 発売日:2008/10/24 早川書房 詳細を見る 1users

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社会問題の視座を確立させてくれる好著

貧困博物館の発想がよいと思う。ソーシャル・ビジネスや、CSRは企業経営のみならず、地域経営哲学、思想として、今後の日本の地域社会をどう維持、発展させるかの試金石である。10年前にノーベル平和賞を受賞されたユヌス先生。資本主義の新しい形なり、概念が問われている。私が高く評価したいのは、この社会貢献型の市場形成や、ビル・ゲイツの創造的資本主義などである。

論点として、サンデル教授との接点は多いが、グラミンのメンバーは、16カ条の決意を共有するようだ(112−113頁)。

規律や健康留意といったキーワードが私には響く。253頁に書いてある、グラミン・ダノン工場の事例は、外設内営という、私の考えた造語がふさわしいのではないか? 地元の人が雇われて、国民の経済を支えるために、地域経済を豊かにする。これは内発的発展の地域内産業連関を形成することに他ならない。324頁にあるような超格差社会は、1%の超金持ちを99%の貧乏層が支える、悪しきグローバリゼーションの結果だろう。

アマルティア・センはグローバリゼーションの光の面を強調するが、スティグリッツなどの陰の面も両方見て、グローバリゼーションの次を見なければならない。TPPや難民問題、放射能問題といった、日本でも避けれない社会問題の視座を確立させてくれる好著と言える。

英文法解説改訂3版 [ 江川泰一郎 ] レビュー
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江川泰一郎 金子書房BKSCPN_【bookーfestivalーthr】BKSCPN_【まずは_英語】 エイブンポウ カイセツ エガワ,タイイチロウ 発行年月:1991年06月 ペー 詳細を見る 1users

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常に座右に置いて活用しているという名著

英語科教員は必ずと言っていいほど、所有して、常に座右に置いて活用しているという名著。慶應通信の「英語機廛謄スト巻末にも、真っ先に読むべき推薦書となっていることからも頷ける好著。豊富な例文は、著者がよくぞ考えて作っていると思えるが、逐語訳ではなく、最低限の意味しか書かないことが逆に、すっと頭に入ってくると思われる。

はしがきをみると、三位一体として、解釈、作文、文法の鬼に金棒の英語の実力を磨きたい全ての人が通るべき本とも大げさではあるが言えるのではないか? 先の中原先生のような:生活、人生訓もある。これと思ったものは、黄色マーカーを塗って音読を繰り返している。

例えば、Life is full of surprises. = 人生には意外なことがいっぱいある(6頁)。Loss of health is more serious than loss of money.= 健康を害することはお金をなくすことより重大である(32頁)のように。

章末の練習問題は、国公立二次や英検1級の英作文対策にもなる、長めのものに挑戦できるタイプの問題をご用意されている。やはり、通訳案内士の昔の記述式]]の頃には必要な力であろう。どこから読んでもよいそうだから、一度、英語で困っている人は必ず手に取っても惜しくない一冊だと思う。

まとめ

私の人生をほぼ裏付ける 5冊

今回取り上げた5冊は、私の人生をほぼ裏付けるものだと思われます。

四十路となって目覚めた読書の多読。そこから得られた、速読のやり方。多くの図書館から大量に本を借り出し、記録するという手間暇かかった作業の4年3カ月ほどの修行をあげればおわかりいただけるかと思います。

私は、オーヴァードクターですが、三十路には慶應通信に所属して、中高の英語免許を取りました。ですが、まだ活用できていません。

なんとかして、資格を活かしたいと祈る毎日です。博士学位も取りたかったのですが、裏三年に高校常勤講師をしていたので、取りそびれました。課程博士ではなく、文科省がなくそうとしている論文博士を狙うしかないようです。

しかし、学位がなくても、やれることはありました。それは、読書会の存在を広告することです。図書館は無料貸し出しで批判されていますが、それは利活用に問題があるからです。

私は図書館という公共財をもっとソーシャル・ビジネスの視点で展開する人がいてもいいと思う一人です。法的には、読書会も図書館は排除するものではないようですが、公民館の社会教育のように、場所代は払って、サークル活動をするようなものらしいですね。

これは、勿体ないことです。田舎では、まず、喫茶店やファミマのようなコンビニのイートインコーナーを私は読書会の場にしたいと思っています。集客さえできれば、職場にも伺いました

(1回おひとりだけ過去にやらせていただきました。拙著もご購入いただけました、記してMさんには御礼を致します)。


社会を変えるためには読書の力

このように、社会を変えるためには、読書の力や読書会は大きいと思います。

私は市民大学院にも関わってきたので、やれることはボランティアですが、できれば、読書会を通じて、あるいは、本サイトを通じて、生活の糧も得たいのが今後の希望であります。

まとめとしてはふさわしくないかもしれませんが、私は今回の選書は以上のような人生経験を踏まえておりますこと、ご理解いただいて、ご利用いただければ幸いです。


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kyojuh28

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2016/06/17   2016/06/18   コメント(0)
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