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一読の価値あり!一気読みするのがもったいない良本まとめ!

読んでみたいけれど、なかなか時間がとれなくて……。そんな本ってありますよね。いつの間にか積読状態なってしまっていたり。長いお休みがあるなら読んでみるのはどうでしょうか?今回は、じっくり読んだ方がいい本をまとめてみました。どれも一気読みするのがもったいない本ばかり!じっくり時間がとれる日がおすすめ!
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赤川次郎の長い夜は、傑作パニック小説です!片手間では読むのがもったいない本なので、集中して読みたい!

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赤川次郎作「長い夜」を紹介します。長編パニックホラー『長い夜』。大地震により街へ続く橋が崩落し、陸の孤島となってしまった住宅地。生き残った住人たちはお互い協力し合いながら救助を待つことに。しかし夜な夜な現れる謎の獣に、次々と住人たちが食い殺されていき……。赤川次郎は明るいミステリー小説のイメージが強い作家ですが、彼の書くホラーが好きだという感想もよく見かけます。それには私も同意します。というのも、怖さというより不気味さが先にあり、その不気味な雰囲気の中で人間味あふれる登場人物たちの関係や気持ちの遷移を丁寧に描いているため、いくつもの感情を動かされてしまうのです。

【ここがおすすめ!】
この『夜』も例外ではなく、それぞれに悩みや問題を抱えたキャラクターが多く登場します。不倫をしている妻、わがままで意地の悪い少女、人を殺してしまった者(しかもその直後に地震が来たので死体が近くに残ったまま)等々。そんな中にも心優しい女の子やリーダーとして勇敢な行動に出る老人というような人物もいて、それぞれの視点から物語は進んでいきます。極限状態で本性を現す者や、それでも前向きに生きようとする者。あまりにも人間くさいキャラクターが織り成す群像劇は目が離せません。

また、この作者の一番の特徴といえばやはり「読みやすさ」にあるでしょう。単に文章が平易というだけではありません。コミカルなやり取りがあったかと思えば凄惨な事件が起きて一気に不気味さが増していく、というのがテンポよく繰り返されるため、ハラハラしたりホッとしたりと常に楽しみながら読めるので、スラスラ文章を追えるのです。災害が物語の始めにあるわけですが、それに対する深刻さは程々に留められているため重すぎません。それもまた物語を読みやすくしている点の一つだと思います。そうして地震や巨大な人食い獣により数多の犠牲者を出しつつストーリーは進んでいき、やがて生き残った人々はある決断を下します。どんなに絶望的な状況であっても生きようともがく人物たちの姿に、気付けば読んでいるこちらも応援せざるを得ませんでした。そしてラスト付近、ある人物がとにかく格好いい。ぜひ読んでいただき、その目で確かめてほしいものです。こうして書いていて、赤川次郎の書くホラーはやっぱり素晴らしいと再確認させられました。他のホラー作品ですと、奇妙な雨によって狂気に囚われていく人々の話『白い雨』、森の一軒家に一人で暮らす老人の周囲で起こる事件を描く『黒い森の記憶』などもおすすめです。

独特の発想がすごい作品です!これは本当に楽しめます!第20回日本ホラー小説大賞優秀賞「かにみそ」

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「かにみそ」 もしも喋る蟹を拾ったら?その蟹が、何でも食べてくれるとしたら?私が今回おすすめしたいのは、第20回日本ホラー小説大賞で優秀賞を受賞した作品『かにみそ』(作者:倉狩 聡)です。無気力に日々を過ごしていた主人公の青年「私」は、ある日、海辺で小さな蟹を拾います。その蟹の食欲は尋常ではなく、また、魚よりも肉を好むようでした。与えれば与えただけ食し、栄養を吸収し終えた肉の残骸は器用に丸めて積んでいく……その光景に惹かれた「私」はどんどん肉を与えていき、それにつれ、蟹も尋常ではないスピードで成長していきました。ついに人語を操りだした蟹に「私」は親しみを覚え、家族に隠れて蟹とコミュニケーションを深めていくようになります。

【ここがおすすめ!】
しかしあるとき、上司であり肉体関係を持つ仲だった女性を殺してしまった「私」は、困り果てた末、恐ろしいことを思いついてしまうのです。あの蟹は「なんでも」食べるのだったな、と。このようなあらすじですし、ホラーというジャンルにもなっていますが(ホラー小説の賞を受賞していますしね)、実際にはおどろおどろしい不気味さは少ない作品です。それはひとえに、蟹のキャラクターが明るいおかげでしょう。姿こそ普通の蟹ですが、サイズや行動を考えると化け物と言って差し支えない生き物です。なのにこの蟹は人懐っこくて友情に厚く、ユーモアがあり、新聞やニュースを好む聡明さも持っています。砕けた口調で主人公と会話する様はどこか可愛らしくもありました。そういった蟹のキャラクター性はホラー小説に出てくる「不可思議な生物」としてはやや珍しい部類です。

「主人公が奇妙な蟹を拾う」という前情報しか持たないまま本を開いた私はてっきり恐ろしい蟹に主人公が振り回される話かなと勝手なイメージを持ちながら読み進めていたので、いざ蟹が喋りだしたとき、その明るさに驚いてしまいました。もちろんホラー小説らしく恐ろしい描写も多いのですが、どちらかというと「私」と蟹の交流、事件をきっかけに変化していく「私」の感情の揺らぎなどがメインで描かれているので、ホラーが苦手な方にも楽しんでいただけるのではと思います。講評によれば賞の審査員からも「これはホラーだろうか」という意見が出ていたようですし……。逆に身の毛もよだつホラーを求める方にはおすすめしづらいですが、単純に物語としても面白いのでぜひ読んでいただきたいところです。なんといっても一番の見どころは結末。どんなラストになるのか想像しながら読んでいたのですが、最後の部分では予想することも忘れて読み入ってしまいました。爽やかとは言い難い、かといって重苦しくもない読後感は、ホラー作品ではあまり味わえないようなとても心地のよいものでした。この作品は短編で、本にはもう一つ別の短編が載っています。ホラーとしての要素はそちらが多いように感じましたが、その短編の方もじんわりと沁みていくような物語で面白かった! ホラー好きな方にも苦手な方にもおすすめしたい一冊です。

人に勇気を与え、そして前向きな気分にさせてくれる「竜馬がゆく」!未読の方はぜひ、読んでみてください!

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私がお勧めしたいのは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」です。全8巻にもなる長編小説ですが歴史好き・竜馬好きならあっという間に読み切ってしまうでしょう。勿論全く歴史に興味がない方もきっと竜馬の大らかな性格・人間としての大きさに魅了されると思います。この小説は竜馬の一生を描いた伝記小説です。世間一般に言われる竜馬像はこの小説によって作られたと言っても良いでしょう。もちろん小説ですから人間像を膨らませたり創作が加えられたりされており真の歴史とは違う部分も多々ありますがそれでもこの小説の中の竜馬は実際にそこに居たように生き生きと描かれていてとても魅力的です。現代は世知辛い世の中でスケールが大きな人間に滅多に出会えません。だからこそこの小説の竜馬のような人間がそばに居たら良いなとか、タイムマシンに乗って一度会ってみたいとか思うのでしょうね。

【ここがおすすめ!】
時代は暗雲たなびく幕末です。今で言えばテロが横行する日本の歴史上の中でも特筆すべきほど暗い時代です。そんな時代に竜馬のような人物が出て来たのが驚きです。竜馬はとにかく明るいです。そして常に日本の明るい未来を夢見て、そんな夢を実現しようとします。その姿は無私な姿は感動的です。私がこの小説を最初に読んだのは大学時代でした。竜馬と同じような年齢の頃でした。この小説の中に描かれる竜馬が私の生き方に大きな影響を与えた事は間違いありません。自分の夢を実現したい、その為に苦労しても頑張ろう、そんな気持ちにさせられたのです。あれから40年経った今この本を再読してみました。この本に感化されたあの頃を思うと懐かしい気持ちもしましたが、夢を実現するための努力が足りなかったとも反省しました。

そしてまた頑張ろうという気持ちになったのです。この本の素晴らしさは人に勇気を与えてくれる事、そして前向きな気分にさせてくれる事に尽きると思います。竜馬はどんな時でも前を向いて進みます。大きな困難が押し寄せてもひるまずに知恵と勇気、そして彼を愛する人達に応援されながら立ち向かいます。そんな姿に思わず拍手を送りたくなりますし、そうなっていない自分に叱咤してくれるのです。歴史上の偉人は沢山いますがこれほど前向きに陰にこもらずに生きた偉人はそうは居ないのではないでしょうか。そんな竜馬の姿に触れた後には必ずモチベーションが上がる事請け合いですね。そんな元気を貰えるタイプの小説なので、今人生や仕事に行き詰まっている人に是非読んで欲しいと切望しますね。

目に見えている世界以上にこの世は深いことを教えてくれるロバート・モンロー「体外への旅」!

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いわゆる「オカルトっぽい」本にはあまり手を出さなかったのですが、私が久々にその手のジャンルのものを読み、感動したのが「体外への旅」です。著者のロバート・モンローは全く普通の人生を送ってきて特にオカルトらしき経験をしたことも、その分野への興味もなかったのですが、42歳の時、突然睡眠中に体外離脱を経験します。寝ていて原因不明の振動に見舞われるという経験を繰り返したのち、ある時ついに意識が体を抜け出してしまい、横たわっている自分を上から見下ろすという衝撃的な経験をしたのです。最初は恐れおののき、頭がおかしくなったのではないかと恐れたモンローはパニックに襲われて医師の診断を受けたりしますが、次第に意識が体を離れるということにも慣れ、何と最後には自分で完全に体外離脱をコントロールできるようになります。そして、自分の経験が夢や幻覚などではないことを確信するに至るのです。

【ここがおすすめ!】
自分の意志で体外離脱をコントロールできるようになってからは、遠距離にいる友人の体を抓って自分が訪れた証拠を残したり、他の人にも包み隠さず自分の経験を明かしていきますが、そうした経験を重ねながらモンローは、自分が体を離れた純粋な「意識」である時にはどこかへ行きたい時にはその場所を念じるだけでいいとか、思うだけで自分の意思を誰かに伝えることができるとか、信じがたいことを次々発見しますが、人が「意識」であるときには思うだけで縦横無尽に動くことができ、自分と他者とのコミュニケーションがテレパシー(?)で達成されるというのがなんとも興味深いです。

ちょっと恐ろしいのは、純粋な「意識」でいる間は人は自分の考えを(自分と同じように体外離脱したか、あるいは完全に死んでしまった人に)隠すことができないらしいとモンローが記しているところです。どんな酷いことを考えていようと、考えただけでそれは言葉になる以前の速さで他者に伝わります。純粋な考え、意識としてしか存在できないのでそうなるらしいのですが、さらに自分が考えているのと同じ考えのエネルギーのようなものに自分も他者も引き付けられるらしいです。まさに、類は友を呼ぶ、の原理で他者同士が引かれあうらしいですが、このため自分が何を思い何を考えるかが非常に重要になってくると言います。人間の通常の感覚では理解できないこうした体験を赤裸々に記している点に感心させられますが、さらに感心させられるのは、体外離脱経験を通して、人間は単なる体以上のものだということを知ったのだから、誰もがこうした人間の可能性を追求するべきだとして体外離脱の方法を事細かに説明しているところです。本能的に恐怖を感じて私は試していないのですが、人間には確かにこうした能力があり、体に意識が治まっている状態と違った方法で場所を移動したり他者と交わったりすることができるということを、知識として知ることができたことは大きな意義があることでした。

人間とは、どうやら自分が思っているような皮相な存在ではないらしいということが分かったことが嬉しかったのです。やりようによっては人間の意識が持つ無限の可能性を拓き、新しい世界を知ることができるということを知識として伝えるために、モンロー氏は体外離脱に関する本をこの本の後にも残しているし、研究所まで設立しています。体外離脱経験をした人が、「こんな経験したけど怖かった、面白かった」と日常を逸脱したオカルト話として扱うのでなく、人間の無限の可能性に興味を持ってほしいという強い思いがあってのことでしょう。私も単なるオカルトの話かと思っていましたが、本を読んだだけで人間の奥深さに感動しました。目に見えている世界以上に、この世は深い、ということを実感したい人にお勧めです。

最初はイラストから入る人だすうだけれど、中身にもみんなはまってしまう「エトランゼのすべて」

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私がオススメする作品は森田季節のエトランゼのすべてです。星海社FICTIONSから出版されているので、この作品のイラストレーター庭の美麗カラーイラストが拝見できるという点が非常にオススメポイントです。最初にイラスト褒めから入りましたが、もちろんのことストーリーも面白いです。主人公針塚圭介の一人称で語られるこの作品は、京都を舞台とした阿呆大学生小説を彷彿とさせます。どこか変わったところがある登場人物たちは、突出しているわけではなくごくごく身近にいるような親近感を漂わせ、私たちを物語に惹き込みます。しかしこの物語の注目すべき点はそこではなく、すべては会長の不可思議さに集束しているのです。京都観察会という怪しげなサークルの会長である彼女の秘密を徐々につまびらかにしていくというのがこの作品の鍵となる部分なのです。他のヒロインとは明確に違って、会長には掴み所がありません。

【ここがおすすめ!】
主人公は会長の不可思議さに惹き付けられ、京都観察会なる怪しげなサークルに所属します。そしてこのサークルにはとてつもない秘密が隠されていたのです。それは会長にまつわる秘密でした。サークルの活動内容は至ってシンプルなもので、週に一度会員で集まって会食を行うというものでした。主人公はそうやって会員たちとの親交を深めていくのです。そうすると会長の不自然さがどんどんどんどん気になっていきます。会長にはいったいどのような不思議が隠されているのでしょうか?ページを繰る度に会長の秘密が気になっていきます。この知りたいという感情がこの作品の醍醐味なのです。そしてラストのあっさり感と同時に訪れる多大なる感動が心をがっしりと掴み、読んだ人すべての心を離さないでしょう。とてもとてもシンプルな感動に私たちは涙なくしては読み進めることはできません。あなたも主人公と会長に心を寄り添わせてみませんか?

ちなみに今年の冬に発売された同著「物理的に孤立している俺の高校生活」というガガが文庫から発売されている作品もオススメです。他の作品とは違った異能力という題材への切り口がとても新鮮で、笑いなしでは読み終えられない作品です。「妹さえいればいい」「僕は友達が少ない」の平坂読も推薦していおります。森田季節が描く女の子はとても魅力的で、どこかポンコツなのだけれど、憎むことができない愛らしさを孕んでいて、きっとあなたも愛しく思うことでしょう。拝読して頂けたらオススメした私も幸せで、そしてもちろん読んだあなたも幸せで誰も彼もがwinwinなのです。

「世界のどこでも生きられる!外籠もりのススメ」を読んで、世界で働けることがふつうだというマインドを持とう!

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「世界のどこでも生きられる!外籠もりのススメ」は、現在イギリス在住で元国連職員の谷本真由美さんの著書です。日本で働いていて行き詰っている、でも他に仕事もないしどうしていいかわからない、と嘆くサラリーマンの方たちに最初から最後まで辛口でアドバイスを飛ばす勢いのいい本です。辛口が過ぎてところどころ激しく下品だったりしますが基本的には日本と海外の仕事事情を冷静に分析し、愛あるアドバイスをこれでもかと発してくれています。日本で漫然と働き、披露ばかり溜まって先が見えない、でも日本以外では働けない、と嘆くサラリーマンたちに、谷本女史は「日本と海外を分けて考えるのはアホ!」と檄を飛ばします。インターネットを介して、国境を越えてすべてが繋がっているこの時代に、企画者はフランスとイギリス、設計者はアメリカで、サーバーは中南米でサポートはアメリカ、などという形態で動く会社も全然珍しくない、なのにどこからどうやって国内と国外を分けて考えるのか、逆に教えてくれ!と言う感じらしいです。

【ここがおすすめ!】
日本で生まれ育ち、日本国内でのみ活動している人にはなかなかわかりづらい感覚だと思いますが、世界ではこれが当たり前なら確かに日本でダメだったからと言って悲観することもないかもしれません。さらに谷本女史は、海外でもし働きたいなら日本を捨てるといったような悲壮な覚悟は全く必要なく、ただそこに「美味しい食べ物があるから」「暖かい気候のところに住みたいから」などといった軽い動機で構わない、とも言います。そんなことでいいの?と驚かされますが、日本以外の国では仕事は「人生のメインではなく、あくまでお金を稼ぐ手段」としかとらえていない人も多く、それならこうした理由で世界各国を渡り歩いて仕事をするのも選択肢としてありでしょう。古い日本の社会のように、一度会社に努めたらずっとそこで頑張る、などと考えなくてもいいわけです。

さて、海外で働くことに具体的に興味を持ち始めた人のために、谷本女史が「どういう人が海外で需要があるか」と紹介してくれていますが、言葉や文化的な違い、遅延など関係なく稼げる仕事、さらに人手が足りなくて、日本人であることが有利になる仕事を挙げています。トレーダーやシステム開発、ネットエンジニア、介護職や医療関係者や寿司職人などがその具体例ですが、こういった職のどれを選ぶにせよ、まずは挑戦することが大事であり、だめなら日本に帰ればいいのだ、とまたもや明るく檄を飛ばしています。さらに外国で具体的に職を探すためにどういうサイトが役立つか、海外のいわゆる「空気を読まない」やり取りとはどういうものかなど、実際に海外で働いた経験豊富な谷本女史ならではの提案が続きます。

全体的にテンポよく海外で働くとはどういうことか、を紹介してくれていますが、個人的な感想として「大方の日本人が思っているほど固い動機でなくてもいいし、悲壮な覚悟も要らないし、何より楽しそう」ということです。国境を超えて働くなど海外では当たり前のことだし、仕事より自分のプライベートを優先するのも、自分の個性に合わない職場はすぐ辞めてしまうのも海外では珍しいことではありません。私は日本の会社でしか働いたことがありませんが、少々無理してでも会社を優先するのが当たり前の価値観でしたから、こうした事例を並べ垂れられて目から鱗でした。しかし、海外の働き方の方がはるかに人生を有意義に過ごせそうな気がします。さらに、日本でダメだったから、もう生きていけない、などと思いつめなくてもいいのだという気持ちになります。

世界に目を向ければ日本よりはるかに選択肢があるのだとわかりました。日本に生まれたから、日本で働き日本で生きるのが宿命のように感じている人はなぜか多いと思いますが、そうした人が視野を広げるためにこの本をぜひ読んでもらいたいです。いま、行き詰っているな、と感じている人、または仕事は順調だが未来が見えないと思っている人に、谷本女史の軽快な檄で目を開いてもらい、世界に挑戦してほしいです。
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自分がその立場になったとき、どういう行動を起こすのか考えさせられる一作「藁の楯」!タイトルも秀逸です!

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おすすめしたい本は『藁の楯』です。作者は木内一裕です。映画化した作品で映画を見てから小説を読んだ派ですが作品はスピード感抜群の作品です。内容は結構難しいところがあるのですがSPの話を読む事が当時好きだったので迷わず本を手にしました。SPという職業は凄くて格好いいなと思います。要人を護るために拳銃を向けられても身体を張って盾になって大怪我をしてもそれが当然のように扱われるSPを尊敬します。そんなスーパーヒーローのようなSPがこの作品で護るのは少女ばかりを惨殺した殺人鬼の警護。惨殺された少女の祖父がその犯人、清丸に10億の懸賞金を掛けて日本中の人間が清丸を殺すために動いている。それでも国は清丸が殺されるのを黙って見ているわけにはいかないから逮捕し保護をしつつ東京まで移送しないといけない。そのためにSPを付けるという普通に考えたらあり得ないような話、命を懸けて殺されても仕方ないような屑の盾になる警察官たちの話がこの作品の醍醐味です。

【ここがおすすめ!】
そして日本中が見守る中、清丸の護送が始まります。それでも我儘な清丸は自分を殺そうと殺意を向けてくる人間たちから守れと言います。それだけで殺してやりたくなります、仕事だからとそんな清丸を守ろうとしている警察の心中は本当は守りたくないのだろうなと思いながら読み進めていくと10億欲しさに銃を持ってきたり車で突っ込んでくる一般人から守るために沢山の警察が死んでいきます。警察だけでなくその暴動に巻き込まれて死んでいく一般人もいます。主人公の銘苅はそんなSPたちのリーダーとして清丸を守るべく動きます。見ている方は所詮他人事で人が殺されそうになっていても笑っていたり面白がって見物していたりとイラっとするシーンもあります。キヨマルサイトというものまでできて面白がるのはどうかと思うけど、10億なんて懸賞金が付いたら人間はそうなってしまうのかもしれません。

誰だって身内は大切で孫であるのなら目に入れても痛くないほどに可愛いでしょう。そんな孫を殺してしまった清丸は、もう罰を受けるべきだったのだと思うしかありません。結局、清丸は反省などしていなくて東京に着いた頃には疲れきっていて、それだけでなくて残った警察SPは銘苅しか残っていなくて最初に清丸を守るためにいた警察は全員が殺されてしまった。清丸自身に、他にも守るために盾になってそんな死んでいくのは悲しいです。しかも顔がグチャグチャになって死ぬとか辛すぎます。人が多く死ぬ作品ではありますがスピード感を読みたい人やSPが好きな人には是非読んでほしい作品です。

二度、三度と繰り返し読む事で良さが引き立つ東野圭吾作品!この「天空の蜂」も何度も読みたくなります!

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おすすめしたい本は『天空の蜂』です。作者は東野圭吾です。読みやすい本を書く作者なだけあってとても読みやすく読みごたえもあります。この本を手に取った時に思ったのはとにかく分厚い、です。活字好きには堪らない分厚さでわくわくします。苦手な人にはうんざりする厚さです。片手で持つと手が疲れるくらいの重さもあり読む時は机の上において読むのがいいと思います。600P以上ある活字は講談社さんのものだけあって読みやすい文字で疲れにくいものに仕上がっています。時間を掛けてゆっくり読みたい作品の代表格です。内容は今では問題となっている原発の話です。

【ここがおすすめ!】
原発の話と聞くと難しい話に思えますが手に汗握る緊迫した空気が文章からも湧き上がってきます。話の冒頭で超巨大ヘリコプターが何者かに奪われて、でも人に奪われたわけではなく外から無人のままにジャックされて奪われるというその場に犯人がいないジャックで凄いなと思える出だしです。どうするのかと思えば、そのヘリコプターは稼働している原子力発電所の上空で静止します。そんな事を外からのジャックでできるものなのかと思いながら読み進めます。怖いと思ったのは原子力発電所で爆発が起こる怖さは過去に起きた事件でよく分かっています。チェルノブイリとか東日本の原子力発電所の爆発とかその後の被害は今も苦しむほどに酷いものです。これはヘリコプターが無人のまま落下したら確実に大爆発します。

そこだけの爆発ならまだしも発電所まで爆発したら放射能が漏れて大惨事どころではありません。どうなるのかとハラハラしながら読んでいく中で立ち上がったのはヘリコプターの設計士と原発の設計士。二人で協力すれば何とかなると思いつつまだ本の前半なので簡単には終わらないなと思えば矢張り終わらず、子供が無人ヘリコプターに乗っていたりヘリコプターをジャックした男が他で警察に見張られていたり事件は起きます。内容的には緊迫感が文字から伝わってくるくらいに力強く一気に読み上げたい作品です。原発が関わってきているので当然の事として難しい単語も出てきます。一般人には訳の分からない単語もありますが二度、三度と読み返して理解すると全体像が見えてきます。そうなるとこの作品の良さは一気に分かると思います。

東野圭吾の作品はどの作品にしても言える事ですが二度、三度と繰り返し読む事で良さが引き立ってきます。何度も読み返すと違った感じに思えてきてここの伏線はこういう意味だったのだ、と思えると途端に面白くなります。この作品のラストは気分のいい終わり方とは言えませんが全部を理解して読むと泣ける人もいると思います。是非何度も読んで楽しんでほしいと思う作品です。
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「剣客商売」は、登場人物がみんな魅力的!短編ですが、続けて読むと展開もつながって楽しいです!

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おすすめする本は『剣客商売』です。作者は池波正太郎、時代小説を書かれる作者として私は一番好きです。他にも長編としたら鬼平犯科帳や仕掛人シリーズなどもあります。この剣客商売は笑えるシーンがあり読んでいる最中に吹き出してしまう事もあるので一人の時に読みたいなと思ってしまいます。主人公は剣客の秋山小兵衛、そして息子に大治郎と同じく剣客がいてこの二人を中心に話が展開していきます。時代小説なのでその時代の言葉が随所に出てきますが読み進めていくうちに理解できると思います。舞台は江戸で比較的緩やかな時のお話です。バッタバタ人が斬り殺されるでもなく剣術を商売にできるような時代、道場を開いて武士でなくても剣術を習う事ができるようになった頃のお話です。

【ここがおすすめ!】
個人的には話に出てくる女剣士、佐々木三冬が好きです。老中田沼意次の隠し子というとんでもない設定ですが本人は剣術が面白くて堪らないらしく男顔負けの強さを持っていて普通に憧れる人です。お洒落をして早いうちに権力を持った家に嫁ぐのが女の幸せと言われている時代に自分の夫になる人は自分より強くなければ認めないと言い切る潔さ。本当にこの時代にそんな女傑はいたのだろうかと思いますが今の時代に読むならこういう人がいた方が話は面白く読む事ができます。面白いのは秋山小兵衛です、大の息子がいるお爺ちゃんなのに自分の息子より年下の下女に手を出して嫁にもらったという話が冒頭に出てきて、思わず吹き出してしまいました。今の時代なら分からないでもないのにこの江戸時代、政略結婚でもないのにそんな再婚があるものなのかと思いました。

でもそれが現代人にも受けるというのが池波作品のいいところです。剣客商売はシリーズものです。10冊以上続いている作品で途中、大治郎と三冬が結婚したり子供が生まれたりします。長編もありますし一応全部繋がってはいますが基本は短編の読み切りが多いです。一話読んで頭を切り替える事ができるので緩やかに読む事ができます。歴史好きには堪らない作品だと思います。三冬は結婚するまでは本当に男勝りで風呂に入っている時に侵入者に気づき素っ裸で応戦するシーンがあります。いくら他の目がない屋敷の中とはいえ今の時代では考えられないや、と普通に思いますが大治郎を意識した後ではそういう事もなくなります。そんなところが本当に可愛く目に映ります。呼称も皆お前では大次郎殿と呼んでいるのに二人になると途端に大治郎様と呼んだりして可愛いところもあるなと微笑ましく思います。そういう葛藤は時代など関係ないのだなと思いながら読む事ができます。そこまで難しい単語が出てくるわけではないし学校の授業を聞いていたのなら読み進めれると思うので時代小説好きでない人でもこの作品は楽しく読めると思います。

「心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている」は、小説、ドラマ、舞台と幅広く楽しめます!

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おすすめしたい本は『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』です。作者は神永学、この作品はコミックス化、アニメ化、舞台化とされているので別の形で見知っている人もいるかと思います。それでも私はこの活字で最初に知りました。凄く読みやすく書かれているので活字離れしている人にも入っていきやすい話ではないでしょうか。この作品は短編集になっていて一話一話の完結作品なので一気読みが難しい人でも仕事の合間や学校の休み時間に読み進める事が可能だと思います。主人公は斉藤八雲という大学生で彼が探偵役なのですが普通の探偵ものと違うのは彼が死者の魂を見る事ができるという点です。それが心霊探偵になるわけです。なので普通の探偵もののようにトリックを暴いたりとか暗号を解読したりというシーンがたくさんあるわけではありません。すでに殺された人の魂に訴えたい言葉を聞いてこんな事がありましたと警察に報告して後は任せます、的なところがあります。

【ここがおすすめ!】
バリバリのミステリだと思って読むと拍子抜けはしますが読み始めるとハマる魅力があります。そしてワトソン役には小沢晴香という同級生の女の子がいます。最初は喧嘩腰で話をしていますが入り込んだ廃屋で犯人に襲われて二人で命からがら逃げた後にその微妙な距離はなくなりぐっと距離が縮みます。一瞬恋愛小説だっけ、と思ってしまいますが小説において同じ年の男女がいたらそういう雰囲気になるのは必然なのでそこは読み流しています。二人を助けたのは幼い頃に亡くなったはずの晴香の姉でそこで八雲の左目が赤い事を知ります。普通、赤い瞳を見たら叫ぶか怖がるかなのに晴香は綺麗だと言って、その答えに八雲も呆気に取られてここから二人が相棒のように一緒にいるようになります。

この作品もシリーズものでその一作目なので少し説明っぽいところがありますが早く次を読みたいと思わせる勢いはあります。優しくて傷つきやすい主人公です、加護欲も自然と湧きますがそこは男子大学生。格好いい対応で交わしていく強さもあります。格好いい主人公を描いた作品というものはそれだけで人気になります。難しい事は殆どないのでミステリが苦手な人が読み始めるには楽しい作品になると思います。勿論、ミステリ好きにも楽しめる要素はあります。実際に人が死んでその犯人を追い詰めていくのですからトリックを暴くシーンも存在します。全てがオカルトというわけではありません。神霊が混じっているので普通の探偵ものほど難しくないというだけでミステリ部分もしっかりしています。読みやすい作品なので短時間で読んでしまいたい人にはおすすめします。でもこの作品は何度も読み返して欲しいと思います。神永学の他作品にはコンダクターという作品があります。こっちはいろいろと考えて展開が進みますのでじっくり考えたい人にはおすすめできます。

「46番目の密室」は、長編で読みごたえあり!イケメンの活躍を見るのも楽しいところです!

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おすすめの本は『46番目の密室』というミステリになります。作者は有栖川有栖、本格ミステリを書かれる作者でこの作品は有栖川作品の中でも人気シリーズの火村英生シリーズの一作目とされています。何が面白いと言われたら主人公である二人の掛け合いが堪らなく好きでこのシリーズのファンならば誰もがそう感じるだろうと思います。主人公の火村英生は京都私大の助教授でフィールドワークと称して警察の事件現場によく足を運んでいる学者。何故彼がそこまで犯罪に魅入られているのかというと「人を殺したいと思った事があるから」という理由。そんな変わった男を主人公にした話というだけでも興味が持てます。

【ここがおすすめ!】
そんな火村に寄り添って助手をしているのが有栖川有栖という作者と同じ名前の推理作家。その有栖川を私として彼の目線で話が描かれているので非常に読みやすいです。一気に話の世界に魅入られて読破してしまうような作品です。男同士の親友が常に寄り添い意見を出し合って助け合い事件を解決に導いていく、その過程もひどく考えさせられます。普通の探偵小説のように警察を押しのけて真相にたどり着くようなものではなく警察の話を聞いて自分の中で推理していくから好きです。警察の力を信じて協力して事件解決に向かう、だからこの作品の中で火村は探偵役ではあるけど探偵ではありません。あくまでも学者としてのフィールドワークを貫いています。この作品では有栖川が大変な目に合います。背後から頭を殴られたり屋根から落ちそうになったり、そんな状態になっても生きているのは彼が火村の相棒だからですが悪運が強いなぁと思う描写はあります。それがミステリのいいところです。

主要メンバーとして紹介されているキャラは絶対に死なない、だから安心して最後まで読み切れるというのがあります。特にこの作品では有栖川の同業者が殺されて同業者が犯人として疑われて、最後には同業者が犯人として火村に言い当てられた、という複雑な結果になりました。それでもそれに繋がる人間関係や心の葛藤、それを読み進んでいくと犯人を保護したくなるから不思議です。ミステリは一度読んだだけでは難しい物が多いです。犯人が分かった上で読み返して更にトリックや動機を分かった上で何度も読み返す。そうすると最初は気付かなかった伏線やミスリードに気付くから面白いのだと思います。そしてシリーズになっているものは更に次を読みたくなります。この作品はその代表格と言えます。長く続いているシリーズです。つい最近も新刊が出ました。『狩人の悪夢』こちらも長編で読みごたえがあります。長編が苦手な人は短編集になっている国名シリーズから読み始めるのもいいかもしれません。読んで損はない作品です。
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お花に興味があるかたはアレンジも楽しんでみて! 〜Aoyama Flower Market BOOK 〜

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私がおすすめする本は、お花が好きな人ならおそらくほとんどの方が知っているであろう大手のフラワーショップ「青山フラワーマーケット」が出版している本です。お花屋さんが本を出版するとは意外に思われるかもしれませんが、これまでに3冊の本が出版されいてます。「Aoyama Flower Market BOOK」は、このお店で販売されているような、とてもおしゃれで普段使いできるフラワーアレンジのレシピを紹介したもの。青山フラワーマーケットは、お花を専用のキーパーに入れることなく、間近で生のお花を見て選ぶことができることと、そのカジュアルなおしゃれさで人気のあるお花屋さんです。好きな人なら、自分でこんなさりげなくおしゃれなアレンジが作れたらいいなと思うことでしょう。

【ここがおすすめ!】
レシピを見て、自分でちょっとしたアレンジを作ることができたら、ブーケを買うのとはまた違った楽しみ方ができると思います。そしてバラに焦点をあてた「ROSE」は、さまざまな種類のバラの魅力を紹介しています。バラは本当にたくさんの種類のものがあります。見たことのないような、珍しい品種のものも。美しいカラー写真が満載で、特にお花が好きな人でなくても見ているだけで癒される感じがします。そして「GREEN & FLOWER」はグリーンとお花の組み合わせを紹介している本です。お花だけでなく、グリーンと組み合わせることで一気に可愛くおしゃれ度もアップします。またいま流行りの多肉植物のアレンジなども紹介されています。お花とグリーン、雑貨の組み合わせが絶妙で、真似したくなるアレンジがたくさん。これまでお花は何か特別な時にだけ買うものであったり、記念日などにプレゼントするもの、というイメージがあったと思います。しかしこのお店の店頭に置かれているブーケや、小さな観葉植物のように、さりげなく日常の中に溶け込むようなお花があると、日々の生活がそれだけでとても潤いあるものに感じられます。でも実際に、お花屋さんで買ったお花を、自宅でどういうふうに飾ったらいいか、はじめはよくわからないと思います。

これらの本には、特別なテクニックなどなくても、すぐにお花のある生活を始められる、そんなレシピがたくさんん紹介されているので、フラワーアレンジメント初心者の方にもおすすめです。ペラペラと美しいページをめくっているだけでもうれしくなってしまうような、写真集としての楽しみ方もあると思います。

コメディーとしても、人情劇としても楽しめる! 〜三匹のおっさん〜

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私がお勧めしたいのは『三匹のおっさん』です。明るく軽い読み口であることが好評な有川浩の作品です。タイプの異なる3人の還暦を迎えた男たちが、暇に任せてご近所の平和をまもる冒険活劇です。これまで3度ドラマ化しています。作者曰く、時代劇を現代にやったらどうなるかと考えたそうで、勧善懲悪をベースにしつつもそれだけでは割り切れない現代の社会状況も描かれています。今年還暦となった清田清一(キヨ)はいきなり幸先の悪いスタート迎えます。会社では形式だけ惜しまれている感じで定年退職を迎え、家では息子夫婦に似合わないちゃんちゃんこを着せられた上に自分の道場をつぶしてピアノ教室にしようと提案されます。

【ここがおすすめ!】
爆発して家を出てそのまま幼馴染である立花重雄(シゲ)の経営する飲み屋に行ってしまいます。そこに有村則夫(ノリ)もやってきてキヨの愚痴を聞くことになります。かつて「3匹の悪ガキ」といわれた3人も還暦を迎え、暇を持て余し気味になりました。そこで私設自警団をつくり近所の夜回りを始めます。一つ注目なのは孫の祐希との関係です。当初はキヨたち祖父母夫婦ができちゃった結婚である息子夫婦に遠慮していたこともあり、祐希とは互いに干渉しない関係性でした。それが嘱託とバイト先が被ったことがきっかけとなりご近所限定の正義の味方であることがばれてしまいます。それからだんだんと近づきお互いに理解し合うようになり、特に祐希はキヨのことをちょっとづつ尊敬するようになります。ただ、そう素直に言えずにぞんざいな対応をする祐希を見ているとついニヤニヤしてしまいます。

各話にでてくる敵役は町のチンピラから悪徳詐欺集団、動物虐待犯やスカウト詐欺師など多岐にわたります。毎回大立ち回りのすえ解決するのですが、すべての問題が片付くわけではありません。3人はそのたびにジェネレーションギャップを感じますが、その際に自分たちの考えをただ押し付けるわけではなく、ベストではないがベターな解決策を提示します。れは、世代が同じでもタイプの違う3人によるチームになっていることがうまく機能しているのではないでしょうか。読んでいて実にカッコいい3人ですが、そのカッコよさも3人が一緒にいることで発揮されていると見ると、仲間やコミュニティーの大事さが分かります。読んでスカッとするというよりも心をほっこりしてくる作品です。有川浩の他の作品としては自衛隊の恋愛事情を描いた短編集である『ラブコメ今昔』や小劇団の人々を描いた『シアター;』がお勧めです。

SFって素敵!懐かしい感じを覚える作品です!

500
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最近ロボット物の漫画、アニメが減ったと思いませんか?そんな中最近連載の始まった作品が『ガンホーク』です。2130年に降り注いだ流星群がきっかけとなり22世紀末には人口増加と公害により地球環境は人が住めなくなるまで悪化しました。そこで、新たに発見された太陽系第12惑星「セカンドアース」への移住計画が開始しました。テラフォーミングの結果豊かな自然を育むようになったセカンドアースですが、突然の謎のテロ攻撃により中止を余儀なくされます。そこで政府と企業により新型の友人ロボット「バスタードレス」による要人救出を計画します。主人公の葵晴斗とその登場機体のバスタードレスの戦闘用AIであるガンホークはその第3降下部隊に所属しています。

【ここがおすすめ!】
降下時に謎の砲撃を受けるものの何とか地上に降り立った晴斗たちを迎えたのは無人となった第1降下部隊のバスタードレスたちでした。バスタードレスたちの襲撃、そして自身たちの機体へのハッキングと自機の裏切り、これらのことは暴走した惑星管理システムであるALICEによるものでした。それに対して降下部隊とは別に企業主体で組織された精鋭部隊が黙示録の四騎士でした。その一つであるペイルライダー小隊に助けられた晴斗は共に行動を始めます。ガンホークを唯一の家族と言う晴斗と、晴斗のことを守りつつも自分はあくまでAIだからと自分に固執ことをやめさせようとするガンホークとの関係性がいいです。少年とロボットの友情を描いた漫画やアニメはありますが、戦闘用AIなのにこれだけの感情の豊かさを示すガンホークは特異な存在とされています。これは死んでしまった晴斗の兄とも何らかの関係があることが漫画内で示唆されていますが、真相はどうなのでしょうか。

バスタードレスは試作兵器ということもあり基本フレーム3種と多種多様な外装により同じ見た目の機体はないとされています。特に黙示録の四騎士に所属している機体は他の機体が分かりやくロボットらしいものに対してファンタジー漫画に出てくるような西洋鎧や悪魔のようなデザインになっています。そう言った見た目だけでなくバスタードレスたちはAIの発達により顔の表情を表すようになります。漫画的表現かと思ったのですが作者によるとバスタードレスには表情筋があり、自我の発達したAIは無意識のうちに使っているとのことです。鼻も口もないデザインですがそれでも表情豊かなロボットたちに親しみを感じてしまいます。そして肝心の戦闘シーンもAIとロボットがそれぞれの特性を活かす意外とこれまでなかったスタイルの戦いが楽しめます。幼いころに『勇者ロボ』シリーズを見ていた人には特におすすめです。

三匹のおっさん を彷彿させる物語です 〜 PTAグランパ!〜

660
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松平健主演でドラマになった「PTAグランパ!」を読みました。定年退職後のおじさんが、暇であることからこれまでやってこなかったことをやるようになるという構図は、やっていることは全然違うのですが有川宏の「三匹のおっさん」を彷彿とさせます。これから団塊の世代の人たちが次々定年になるという事で、そういった作品も増えているのでしょうか。同世代のおっさんが出てくる二つの作品ですが、一番の違いは「PTA」では主人公が一人なのに対して「三匹」では三人のチームであることでしょうか。主人公である武曾勤は、大手企業で上の役職であったことや正義感の強い性格など「三匹」の清田に近いものがあります。

【ここがおすすめ!】
偶然かもしれませんが、ドラマでそれぞれが演じたのも松平健に北大路欣也と時代劇のイメージが強いタイプ俳優です。このように近いタイプの二人ですが、清田のほうは性格や生き方など全く違うタイプの幼馴染み二人とトリオを組んでいるからか自分とは違う考え方や時代の変化にもそれなりに対応し、その正義感も押し付けがましいものではありません。しかし武曾のほうは会社という同じ価値観を、持った人間達の中で走り続けた自信からか独善的でプライドが高いところがありありと見られ、実際にそれが元でトラブルも起きます。例えば、PTAの懇親会が居酒屋で行われた際に、子供を連れてきた母親がいました。

これに対して非常識であると怒鳴りつけるのですが、他の母親からは同情的に見られ武曾に非難が行く事となりました。ここで重要なのは居酒屋に子供を連れてくること良くない事だということを母親達も分かっており、それでもどうしようもないこともあるということです。その辺りの寛容さ、もしくは柔軟さが武曾には欠けているのです。しかしPTAの活動を通してこれまでの交流してこなかった主婦たちや子供達と関わっていくことで、これまでの生き方、家族とのつきあい方を振り返り自問自答ていきます。例えば、祖父として孫を蔑ろにして仕事ばかりする娘を諌めるなかで自分自身も仕事ばかりで娘に寂しい思いをさせていた事に気付きます。またPTA会長の織部結真の家族第一という考え方は最も衝撃を受けていたように思えます。結果として、一年間のPTAでの出来事からそれぞれの家庭のやり方を知り、堅物さや強引さは残っているものの織部会長やもう一人の副会長である内山さんとも上手く付き合いつつ自分で正しいと感じられることができるようになっていました。

人間は立場が違えば考え方も違います。自分自身でさえ昔と今では意見が変わってしまいます。周りと迎合する事が必ずしも良いとは言いませんが、人間、色々な所に行ってコミュニケーションをとらねば成長はないのかもしれません。

ヨグマタ相川圭子公式ビジュアルムック を、疲れ切っている人におすすめします!

998
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心が浄化される瞑想の言葉: ヨグマタ相川圭子公式ビジュアルムック は、「これから瞑想をはじめようと思っている人に読んで欲しい本」です。作者は、「ヨグマタ相川圭子さん」という方で、彼女はヒマラヤで数々の厳しい修行を経て、真の「サマディ」に到達した人です。サマディとは、非常に奥深いものですが簡単な言葉に置き換えると「究極の瞑想」です。彼女の書籍は多数ありますが、中でもおススメなのが「心を空っぽにすると夢が叶う」・「心を整えるともっと楽に生きられる」・「奇跡はいつも起きている」などです。彼女が成し得たことは、わたしたち普通の人間からすると、とても偉大なことであり、それを現実のこととして受け入れることが難しいと最初は思う人が多い事と思います。

【ここがおすすめ!】
しかし、本を読み進めていくうちに、私たちは自分の力で生きているのではなく、何者かによって生かされているということや、良い事も悪いことも起こることは全てに意味があるという風に思えてきます。そうして心が楽になっていくのです。私たちは目に見えないものを信じようとしない傾向にあります。例えば、神の存在、宇宙の存在などがそうです。ヨグマタ相川圭子さんは、瞑想によって心を空っぽにしてこそ、この目に見えない存在を感じられるようになると言っています。その目に見えない存在を信じることが出来たとき、私たちの心は自由になり、色々な雑念を抱かずにすむようになるというのです。

私は、心を空っぽにすることがとても難しいと感じます。おそらく、多くの人がそう感じることでしょう。瞑想の必要性は、そこにあるのです。私たちは心に支配されているためです。トラウマ・不安・怒り・嫉妬、全ての悪い感情は私たちの心が作りあげているということがわかってきます。これらの雑念を、瞑想によって空っぽにする習慣が身につけは、私たちの心は自由にリセットできるようになるという教えだと思います。このようにいうと、どこか宗教じみているように思われがちですが、実際、瞑想は世界中でブームとなっており、偉大な成功者の多くが瞑想を生活習慣として実践しているのです。しかし、間違った瞑想をしている人もいます。だからこそ、ヨグマタ相川圭子さんの書籍を読み、瞑想の意味と必要性についてしっかり学んでおくことが大切なのです。今、情報社会の中で、常に心と頭をフル稼働させている私たちこそ、瞑想によって心をコントロールできるようになっていかなければならないのです。瞑想を実践し、自分が変わっていくことで、家族や職場の人達など周囲にも変化があるといわれています。瞑想は世界平和にもつながっていくものなのです

自立心をもって生きようと思える本です 〜会社に人生を預けるな〜

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さて、4月も終わりに近づき、5月を迎える時期にさしかかりました。皆様、この季節、いかがお過ごしでしょうか。さて、私が今回、お勧めする本は、勝間和代さんの本です。勝間さんといえば、高学歴で、公認会計士の資格を持った、経済アナリストとして、有名です。マッキンゼーや、JPモルガンといった世界的に名高い有名企業で働かれていて、世に、貢献度の高い経済学者の一人といえます。私が、興味を持ったのは、2009年3月に初版が出ている、光文書新書の著書「会社に人生を預けるな」という本です。昨今も相変わらず、国債に依存し過ぎている、日本の財政状況の悪さを裏付けるようなニュースをよく見聞きします。そこで、自身のパフォーマンスが悪いからといった理由で、自身の仕事が無くなるのではないかという不安を抱えるサラリーマンの方々も多いのではないかと思います。

【ここがおすすめ!】
勝間和代さんは、この本の中で、整理解雇の四要件の一つに、働く会社が、解雇回避の努力を行っていることを挙げています。その中には、整理解雇をするまでに、新規採用の中止等の努力をその企業が行っているかという点があります。なので、まずは、人員整理の前に、新規採用の中止等解雇を回避する努力をその会社がしているかどうか、働く会社について、今までより、よく知ることが大切だと思いました。その他、整理解雇の四要件に、整理基準と人選に合理性があることがあります。それは、整理解雇の対象者の抽出が、客観的かつ合理的で、また、公平かどうかという要件まであります。なので、それほど高い役職でない上司に相談し、客観的な意見をもらうことや、身近な友人や親族等に相談し、良い意見をもらうことも大切だと思います。また、整理解雇の四要件に、会社が経営危機に陥っていて、人員削減の必要性があることや、解雇手続きに妥当性があることを挙げています。

この点では、相手としっかりと日々コミュニケーションを深めることが大切だと感じました。また、勝間氏は、日本の終身雇用制についても、終身雇用制の下では、よく働く社員に対して、報いても、報いなくても、その社員は辞めないことが多いと述べられています。私は、この本を読んで、無理をせず、細く長く勤めてみても面白いと思いました。また、勝間さんが強調するワークライフバランスを目指すのであれば、就労による経済的自立を目指すことや、健康で豊かな生活のための時間を確保することが、この本を通じて、大切だと思いました。

知らなかった岡本太郎に出会えます 〜自分の中に毒を持て〜

1,512
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「自分の中に毒を持て」岡本太郎(著)/岡本太郎さんといえば情熱的で抽象的な絵画を描く芸術家というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。岡本太郎さんは絵画の他にも本の執筆も行っていました。その中でも、人生観、恋愛観、芸術に対する考え方、宗教観など、幅広い視点で書かれた本が「自分の中に毒を持て」です。岡本太郎さんの情熱的な話し方、ポーズを見たことのある方なら、本の内容はもしかすると常軌を逸している思考が連ねられているのではないかとお考えになるかもしれません。きっとこの本を手にとって読みすすめていけば、驚かれることでしょう。冒頭の文章からは確かに芸術家の感性らしさがわかる目線を感じられますが、その後に続く内容からは岡本太郎さんの優しさ、愛情、礼儀のつくし方を感じ取ることができます。

【ここがおすすめ!】
私は27歳の時にはじめて読んでみたのですが、思春期の時に読めば、岡本太郎さんの言葉に励まされ、若い体を使ってもっと積極的な生き方をしようと思ったに違いないと感じました。27歳の私が読み終わった瞬間にまず感じたのは、読んだ人が自分らしく生きるためのエールだと感じたのです。本のタイトルからは毒々しさと、得体の知れないものを鋭く切り取る刃物のような内容なのかなと思ったのですが、この本に書かれている内容には岡本太郎さんの思いやりを感じました。特に、恋愛観についての章で、岡本太郎さんがパリで恋人と同棲していた時のエピソードは印象深いです。当時の恋人が自分の母親の結婚の失敗について一人の女性として鋭い意見を言うのです。

そして、自分の父親に対する母親の態度を嘆きます。恋愛を楽しんだ時期があり、満たされた思い出があるのに、母親はあっさりと父親を切り捨てたと。その時、岡本太郎さんは恋人の激怒する姿に、驚いている様子も書かれていましたが、この恋人との同棲について、結婚していなくてもこの関係にはお互いに責任があると考えていました。結婚もせず、一緒に暮らす同棲は、決して遊びのための都合のいい相手ではないと思っていたのです。

愛が純粋であるほど、契約ごととなる結婚はさほど意味を持たなくなるのではないかと、私も感じました。結婚がしたくて愛する人を見つけることはどこかナンセンスですし、互いを思いやる深い愛情を示すために婚姻関係を結ぼうと考えると実は相手との信頼関係が希薄なのではという問いかけが生まれます。一見常識的な慣習にとらわれると肝心な本質が見えてこないことに気づかされます。そこで、ぶれない自分らしい信念を持っていることの大切さを問われてくるのです。押し付けはいけませんが、自分はこう思っているけどあなたはどう感じますか?と相手を気遣う姿勢が大事だなと思いました。私はぜひ、この「自分の中に毒を持て」は若い世代に読んでいただきたいと思っています。きっと、自分らしさ、相手を尊重する姿勢を持つきっかけになると思います。

まとめ

「世界のどこでも生きられる!外籠もりのススメ」が気になります!


小説の紹介が主なのですが、「世界のどこでも生きられる!外籠もりのススメ」はビジネス本ですがかなり気になる本でした。

日本という狭い考えを捨てて、もっと大きな視点で世界をみるのがこれからの日本人には必要なのかもしれませんね。



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2017/04/25   2017/04/27   コメント(0)
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