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お正月休みにみたいおすすめ映画はこれ!厳選9選!

長いお休みになるお正月に是非見ておきたいおすすめ映画をまとめてみました!
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君の膵臓をたべたいは、おすすめの感動的な映画

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こんなに人生で感動した映画がない思ったほど、素敵なお勧めの作品 今回私が紹介したい映画は君の膵臓をたべたいという映画です。映画のタイトルだけ見ると、何それと思うかもしれませんが、このタイトルにふさわしい言葉で、とても感動的な涙くしては見られない素晴らしい映画なんです。

物語は、小栗旬さん演じる匠海が教師として、図書室の本の整理を頼まれるところから始まるのですが、匠海にはこの図書室でかつてクラスメートの浜辺美波演じる桜良との思い出が沢山詰まっており、忘れられない過去があるのです。桜良は肝臓の病気で医師から余命いくばくもないわずかな命だと宣告された女子高生なのです。

そんな桜良は、同じクラスで全く喋ったこともない匠海に一緒に余命の時を過ごしてほしいと頼みこむのです。一見、病気の女の子の余命までを描いた悲しい物語でしょうとこれを読んでいる人は今思ったと思います。しかし、全然違うのです。悲しいどころか、この映画君の膵臓をたべたいは病気の桜良が明るく、人生を前向きに優しさ溢れた感動的な人生が描かれている作品なんです。桜良を演じる浜辺美波さんの演技がこれでもかとない明るい女子高生で、ぴょんぴょん飛び跳ねるような今時の女子高生なのですが、匠海は桜良と比べて、クラスで友達のいない暗い、目立たない真逆な男子高生なのです。

そんな真逆な桜良と匠海が出会い、人生を共に過ごしていきます。美味しいものを食べに行ったり、行ったことのない地方に行ったり、桜良が人生でやりたことリストを書き、それを叶えていく上でパートナーとなって隣にいるのが匠海なのですが、2人の絆が友達として深まっていくのです。

桜良はいつも隣にいる匠海との日々を日記に綴り、共存文庫という名前をつけてこの日記共存文庫を読む権利は、自分が死んだ後、匠海にだけ読む権利があると生前言い残します。桜良と匠海の過ごす時間は真逆な性格の2人なのに、噛み合わないところが逆に新鮮で、キラキラな青春という世界観が表現されていてとてもいいのです。

中でも、見どころは桜良と匠海の交わす、旅行に行った時のトランプゲームなのですが、トランプゲームに勝った方が何でも質問できて、負けた方が、答えるというゲームなのですが、クラスで可愛いと思う人は誰?など素朴な質問から始まるのですが、絆が深まるにつれて、匠海が君にとって生きていく意味って何?と中身の濃い質問をするようになるんです。

桜良にとって生きていくことは、友達や君匠海とじゃれあい、時にはねちっこいめんどくさいと思いながらも幸せを感じることが私が生きていく意味だと答えるのです。ある日、図書室で、2人で本を整理しながら膵臓ってね、人に病気のことを話すと、自分の傷みが伝わって共有できる内蔵なんだってと話します。そして絆が深まり、暗い性格だった匠海が心を開き出し、桜良に恋心を抱き始め、これからっていうところで桜良は死んでしまうのです。

匠海は突然の彼女の死にとても悲しみますが、桜良が残した共存文庫を彼女亡き後、読みます。そこには、匠海を人生のパートナーに選んだのは実はずっと前から気になっている男子で好きだったから、一緒に時を過ごしたいと思って、君といることを決めたと書いてあります。匠海と一緒に過ごして一日一日感じた嬉しさ、優しさ、友情の大切さ、恋の大切さなど、その中で彼女が死を前にして過ごすことで誰にも言えなかったことなどが書かれており、匠海はこれを読んで、号泣します。

この日記の内容は本当に感動的なもので、ねちっこくてもそれを感じることが幸せと言った彼女の生き方を照らし出されており、涙なくしては見られないのです。そしてラスト図書室で、大人になった匠海が、本の整理をしているとひとつ、本のナンバーがずれているところがあり、調べに行くと、桜良からの手紙がそこに挟まっているのです。

そこには、匠海は、臆病で外に交流を持たないけど、だからこそ心配、世界は大きいという事を知ってほしい、大きな視野で世界を見て、明るい未来を築いていってほしいというメッセージが残されているのです。そしてそれを見た匠海が天国の桜良に言った言葉は君の膵臓を食べたいという言葉なんです。これで終わるのです。

君の膵臓を食べたい=思いを共有したいということだと思います。桜良と匠海の感動的な20年越しの現在と今に繋がった感動的な映画を是非一人でも多くの方に見てもらいたいです。
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私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、ボブ・ディラン/我が道は変わる〜1961−1965 フォークの時代〜。

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映画「ボブ・ディラン/我が道は変わる〜1961−1965 フォークの時代〜」は、2017年の6月3日に劇場公開されたロブ・ジョンストーン監督による音楽ドキュメンタリーになっております。20世紀を代表するアメリカのシンガーソングライターのボブ・ディランをテーマにした作品です。

2016年にミュージシャンとして初めてのノーベル文学賞に輝いた栄光だけではなく、ひとりの人間としての葛藤や苦悩が映し出されていきます。誰しもが知る大ヒットした名曲に隠されている、知られざるエピソードを掘り下げていきます。

完璧さを追い求めていくスタジオでのアルバムのレコーディング風景には、鬼気迫るものがありました。新しいスタイルを次々と生み出しては破壊していく、理想を追求する孤高の姿が良かったです。膨大な関係者や歴史の目撃者となった人たちへのインタビューと、新たに発見された貴重な映像が見どころです。

熱狂的な観客たちとは対照的に、業界人や評論家たちは手厳しい評価を下して冷めた眼差しを注いでいました。時代の流れとともにディランが変貌していくようでもあり、時代の流れがディランに追いついていくような気もしました。

社会のシステムが抱えている問題点や矛盾を見通す、優れた詩人としての一面も描かれていました。音楽をエンターテインメントとしてだけではなく、ジャーナリズムや文学にまで高めていく様子が感動的でした。半世紀を超える活動期間を経て70歳を超えた今でも、未だに衰えることのない旺盛な創作意欲には驚かされました。

自らの生命が尽きない限りは、詩を書き続けて歌を歌うことを辞めない強固な決意が伝わってきました。1960年代の初期のフォークソングブームの中で、多くの歌手やグループが現れては消えていったことを思い出してしまいました。

ある者は自らの夢を諦めて、またある者はビジネスとして生き残るためにフォークギターを捨て去りエレキギターへと乗り換えていったほろ苦い過去についても考えさせられました。

同じ時代を生きて共に戦い抜いた仲間たちへ偉大なミュージシャンからのレクイエムが込められていました。若き日のボブ・ディランの歌声に魅せられた方たちだけではなく、今の若い世代の人たちにも見て欲しい映画になります。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、残像、になります。

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映画「残像」は、2017年の6月10日に劇場公開されたアンジェイ・ワイダ監督による伝記ドラマになっております。20世紀から21世紀にかけての激動のポーランド映画界をリードし続けてきた、ワイダ監督の遺作になります。前衛的な作風で一世を風靡した、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生きざまが感動的なストーリーです。

自らの創作活動だけではなく、後進を育てるための教育家としての幅広い活躍も映し出されていく作品になります。時代の流れや当時の権力者についていくことなく、教え子や友人たちとの交流を大切にする様子には心温まるものがありました。

頑固一徹で融通が利かない性格のために損ばかりしている父親を、優しく見守っている娘の姿が微笑ましかったです。戦争によって片足を失ってしまったハンディキャップに屈すことなく、自由気ままに自然の中を駆け抜けていくシーンが痛快でした。皮肉なセリフの裏にも優しさ溢れる思いが隠されていて、ユーモアセンスたっぷりとした振る舞いの中にも熱い心が秘められていました。

主人公が窓の外に広がっていく赤い夕闇を眺望する場面からは、不吉なムードが漂っていました。本作品の中では芸術家としての栄光とともに、国家権力に翻弄されていく苦悩が描かれています。物語の背後に見え隠れしている、第二次世界大戦後の米ソ対立時代の負の遺産についても考えさせられました。

ポーランド政府が自分の思想や信条を押し付けるために、芸術を政治目的に利用しようとするシーンが印象深かったです。如何なるしがらみにも捉われることなく、自由な発想で創作活動に打ち込んでいくことの難しさを感じました。

社会主義リアリズムに反抗し、長きにわたって苦汁を嘗めさせられた若き日のアンジェイ・ワイダが思い浮かんできました。スターリン主義への痛烈なメッセージや批判は、監視社会が急速に拡大していく今の時代にも繋がるものがありました。

超大国や列強諸国に悩まされながらも、独自の文化と歴史を見失うことのない小さな国の大きな誇りが伝わってきました。最後まで芸術の力を信じて、自由と平和を何よりも愛したひとりの男の足跡に胸を打たれました。

エンドロールとともにスクリーンを通して戦い抜いた、アンジェイ・ワイダとの別れが惜しまれます。「灰とダイヤモンド」や「世代」に熱狂した方にはお勧めな映画です。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、静かなる情熱 エミリ・ディキンスンになります。

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映画「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」は、2017年の7月29日に劇場公開されたテレンス・デイヴィス監督による伝記ドラマになっております。19世紀アメリカの詩人であるエミリ・ディキンスンの、数奇な運命が映し出されていきます。

女優のシンシア・ニクソンが、実在する文学者の生きざまに繊細な演技でアプローチをしていきます。多彩な表情によって表現しているだけではなく、ディキンスンの詩編を朗読するシーンが美しさ溢れていました。

時には現実と妄想のはざまに落ちていくエミリを再現している場面には、100年前の詩人が憑依したかのような鬼気迫るものがありました。マサチューセッツ州のアマストで生まれ育った彼女が、生涯を故郷から出ることなく過ごす様子が印象深かったです。

自由な恋愛や結婚に心の中では興味津々で憧れていながらも、いざとなったら臆病になってしまう姿が微笑ましかったです。ニューイングランド地方に受け継がれている独特な、厳かな雰囲気の中で厳しい戒律に縛られていることが伝わってきました。

歴史と風格を感じることができる大きなお屋敷の中で、白いドレスと厚いヴェールに包まれている女性たちが心に残りました。ヴェールを貫くような鋭い言葉が、エミリの中から解き放たれる瞬間が感動的でした。

女性が高等教育を受けることが困難だった時代に、豊かな自然に囲まれている自然の中を歩き回り自らの手で新しいタイプの言葉をくみ上げていく詩人の姿が思い浮かんできました。孤独の中でも1800編あまりの詩を創り上げていく、強靭な創作意欲と繊細な感受性に驚かされました。

愛と死を自らの作品のテーマにしながらも、時折攻撃的で気性の激しいメッセージが込められていました。エミリの妹ヴィニーの役には、ジェニファー・イーリーがフレッシュなイメージを放っていました。引きこもりがちで時には暗く落ち込んでいく姉とは対照的に、明るく純真無垢な存在には癒されました。

無名のままこの世界を去り誰にも見せるつもりのなかったノートが、時と国境を超えて多くの人に求められていることを感じました。生まれるべき時代を間違えてしまったかのような、早すぎた天才との別れが惜しまれます。この映画がきっかけになって、ひとりでも多くの方がエミリ・ディキンスンの詩集を手に取って欲しいです。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、獣道、です。

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映画「獣道」は、2017年の7月15日に劇場公開された内田英治監督による青春ドラマになっております。「私の中のアイヒマン」や「世界最後の日々」をはじめとする、問題作を次々と世に送り出している映画監督の最新作品になります。

園子温監督にオマージュやパロディーを捧げつつ、独自の世界観を練り上げていくところが面白かったです。実話からインスパイアされたストーリーになり、とある地方都市の中でくすぶっている若い世代の人たちの憂鬱な日常生活を描き切っていました。

新興宗教にのめり込んでいく母親に振り回されるヒロインの愛衣の役を、伊藤沙莉が多彩な表情で表現していました。母親に捨てられた彼女がかりそめの父親を見つけ出して、つかの間の安らぎを得るシーンには心温まるものがありました。

やがては父と娘の間を引き裂いてしまう、残酷な現実や周囲の無理解には胸が痛みました。清純無垢なひとりの少女が、徐々に落ちていき変わり果ててしまう様子には一抹のさみしさがありました。

愛衣にほのかな想いを寄せている冴えない高校生の亮太には、須賀健太のイメージがぴったりとはまっていました。オープニングでの不良仲間たちを引き連れて立ち去る愛衣を見つめている、亮太の陰のある表情と静かなモノローグが印象深かったです。

次第に狂気へと捉われていく亮太の悪友を演じてる、吉村界人の怪演が迫力満点でした。終始一貫して冷めた態度と眼差しを崩すことのない亮太とのコントラストが鮮やかでした。冨手麻妙や韓英恵などの、わきを固めるフレッシュなラインナップとの共演も見どころです。

居場所を探してあてどなくさ迷い歩く愛衣と亮太の姿には、大人たちに見捨てられてしまった少年少女の悲哀が込められていました。ストーリーの舞台になっている地方都市の、都会でもなく田舎でもない微妙な距離感と気だるいムードが伝わってきました。

日本全国何処へいっても同じチェーン店が進出している、均一化された無個性さが心に残りました。カルト教団から反社会的勢力まで、あらゆる危険性を貪欲に呑み込んでいく街並みに圧倒されました。

愛衣でもなく亮太でもない、無機質なこの街こそが本作品の主人公なのかもしれません。理想のあるべき姿の自分と現在の自分とのギャップに思い悩んでいる、若い世代の人たちに是非とも見ていただきたいお勧めな映画になります。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、武曲 MUKOKU、になります。

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映画「武曲 MUKOKU」は、2017年の6月3日に劇場公開された熊切和嘉監督によるアクションドラマになっております。もとになっているのは藤沢周による剣豪ロマンになり、熊切監督独特な映像効果によって実写化されている作品になります。

豊かな自然に囲まれている北鎌倉の風景と、鮮やかな季節の移り変わりが美しく映し出されていきます。剣道五段の主人公である矢田部研吾の生きざまを、実力派俳優である綾野剛が熱演していました。

陰のある表情と繊細な演技で抑えつつ、華麗なアクションシーンで一気に爆発させていく様子がスリリングでした。卓越した剣道の才能を持ちながらも、アルコール依存症気味で無気力状態に陥っているオープニングの表情が印象深かったです。

村上虹郎が演じている高校生の羽田融と、ある日突然に出会うシーンが良かったです。偶然にもふたりを結び付ける役割を果たすこととなった老人の役には、ベテラン俳優の柄本明が確かな存在感を発揮していました。ラップに夢中になっている軟弱な今どきの青年に隠されている、たぐいまれな剣術の才能が伝わってきました。

綾野剛の鍛え上げられた肉体に、一回り以上も下の世代である村上虹郎が迫真の演技でアプローチをしていきます。研吾が編み出した独自の構えを取り入れつつ、自らのスタイルへとアレンジしていく融が強かでした。

師弟対決だけではなく、本作品の中で描かれている小林薫扮する研吾の父親との親子関係も大きなテーマになっていました。息子に対して真剣勝負を強要する型破りな言動や振る舞いには、鬼気迫るものがありました。大切な人を傷つけてしまった壮絶な過去と罪悪感を、研吾が受け入れていく瞬間を上手く捉えていました。

一度は捨て去ってしまった剣の道と向き合いつつ、葛藤を乗り越えていく主人公の姿には胸を打たれました。それぞれの心の傷を抱えながらも、若いふたりが一騎打ちへと向かっていくクライマックスシーンが迫力満点でした。降り注ぐ激しい雨とむせ返るような夏の終わりの熱気の中で、ふたりの命運を分けた意外な存在には驚かされました。

謎と余韻を残しつつ幕を閉じていく多くを語らない作品になり、解釈は見た人に自由に任せているのかもしれません。市川雷蔵をはじめとする、往年のチャンバラスターに慣れ親しんだ世代の人たちにはお勧めになります。

私が最近見た映画のなかでも特にお勧めな1本は、恋と嘘、になります。

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映画「恋と嘘」は、2017年の10月14日に劇場公開された古澤健監督によるラブストーリーになっております。もとになっているのはアプリ「マンガボックス」で連載されているムサヲによる恋愛コミックになり、原作漫画を大胆にアレンジして映像化されている作品になります。自由な恋愛が禁止されている近未来の日本を舞台に設定して、真実の愛を求めていくヒロインの姿が心温まるストーリーです。

ふたりの男子のあいだで揺れ動く女子高校生の葵の役には、森川葵のイメージがぴったりとはまっていました。幼馴染みに告白されて、政府が選んだ相手に対しても惹かれていく様子が微笑ましかったです。

北村匠海や佐藤寛太をはじめとする、フレッシュなラインナップとの共演が見どころです。三浦理恵子や木下ほうかなどの、わきを固めるベテラン俳優たちも確かな存在感を放っていました。主人公が暮らしている閑静な住宅街の、理路整然と区画整理された清潔感が印象深かったです。

無機質な巨大な街並みの中にひとりの人間が巻き込まれていき、匿名性の高い存在へと変貌していくような違和感がありました。誰しもが疑問を持たずに国家権力のシステムに従う世界観と、共謀罪が成立した現実の日本の社会との不気味な繋がりがありました。

異質な価値観や考え方を受け入れることなく、あっさりと排除してしまうことを考えさせられました。少子化対策の一環として国家がそれぞれのパートナーを決定していくシーンには、痛烈なメッセージや批判が込められていました。

DNAの情報やコンピューターが導き出すデータに捉われてしまい、人間本来の心を見失ってしまう危機感が伝わってきました。監視社会・管理社会を笑い飛ばしてしまう場面が痛快でした。全編を通してヒロインの前に次々と現れる、二者択一のシーンが面白かったです。オープニングでのふたつのクレープに悩む可愛らしいものから、ふたりの愛する人からひとりの結婚相手を選択する重い決断まで様々でした。

思い悩んでいきながら何かを選びもう一方を捨て去る繰り返しこそが、人生の醍醐味なのかもしれません。やり直しが利かない人生のほろ苦さと、二度と戻ることのない貴重な時間の流れと青春を感じることが出来ました。今まさに人生の岐路に立ち向かっている、若い世代の人たちに是非とも見ていただきたい作品になります。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、春の夢、になります。

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映画「春の夢」は、2017年の7月22日に劇場公開されたチャン・リュル監督による青春ドラマになっております。中国出身のチャン・リュルが、3人の韓国人映画監督を出演者として招き入れている作品になります。ソウルのノスタルジックなムードを感じることができる下町を舞台に設定して、3人の男性とひとりの女性を巡る騒動が映し出されていきます。

モノクロームの映像が味わい深く、古き良き時代の日本映画やアメリカンニューシネマが思い浮かんできました。脱北者や少数民族をはじめとする、時おり現実の世界へと鋭い批判やメッセージを放っていました。臆病で口だけは達者なチンピラの役には、「ああ、荒野。」での熱演が記憶に新しいヤン・イクチュンがキャスティングされています。

失業中の冴えない男の生きざまを、パク・ジョンボムが静かな演技で表現していました。平凡な大家の姿を、ユン・ジョンビンが多彩な表情で表現していました。毎日を無意味に無気力状態で過ごしながら、居酒屋に入り浸っている3人の様子がユーモアセンスたっぷりとしたタッチで伝わってきました。

店の経営者である女性のイェリが、むさくるしい男たちの中でも美しさ溢れていました。3人がイェリに対して密かに寄せている、それぞれの一途な恋愛感情が微笑ましかったです。いい年をしていつまでたっても進展することのない、友達以上恋人未満のじれったい関係性にも不思議と心地よく感じてしまいました。

ある日突然に見知らぬ謎めいた男が居酒屋に訪ねてくることによって、止まっていた4人の時間が動き出していく瞬間を上手く捉えていました。イェリが生まれ育った中国延辺朝鮮自治州が抱えている、複雑な歴史や文化についても考えさせられました。

祖国では少数民族としての違和感を覚えながら、流れ着いた先の韓国では異端者としての寄る辺のなさが伝わってきました。急速な経済的発展を遂げていくソウルの中から、見捨てられてしまった人たちにも温かい眼差しを注いでいました。

その一方では、ビニールハウスを駆使してお店を立ち上げて、商売繁盛に打ち込んでいる逞しい一面もありました。国家権力や時代に翻弄されていきながらも、決して自分らしさを見失わない強さが感動的でした。突如として終わりを告げる意外なクライマックスシーンを、多くの方に見ていただきたいと思います。

私が最近見た映画の中でも特にお勧めな1本は、海辺のリア、になります。

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映画「海辺のリア」は、2017年の6月3日に劇場公開された小林政広監督によるヒューマンドラマになっております。小林監督と日本映画界をリードし続けてきたベテラン俳優の仲代達矢による、息の合ったコンビネーションが見どころです。

「春との旅」や「日本の悲劇」をはじめとする作品の中でも、終始一貫して老いをテーマにしてきました。本作品の中でも絶望の中で希望を見出していき、人生の最期に向き合うひとりの俳優の姿を描き切っていました。阿部寛や小林薫などの、わきを固める実力派俳優たちの披露する演技が良かったです。

それ以上に、仲代達矢の一人芝居と圧倒的な存在感に引き込まれていきます。少数精鋭の演者たちが広大な空間を縦横無尽に動き回る物語が味わい深かったです。

シェイクスピアの四大悲劇のひとつでもある戯曲「リア王」からインスパイアされたストーリーになり、時代を現代の舞台に移して映像化されている作品になります。世相や今の時代に日本が抱えている問題点や矛盾を反映していきながら、鋭いメッセージや風刺が込められていました。

かつてのスターである桑畑兆吉の、若干認知症気味で落ちぶれてしまった様子には一抹のさみしさがありました。原田美枝子が扮する兆吉の娘の、無関心かつ無理解な表情がリアリティー溢れるタッチで映し出されていきます。

信頼していたはずの家族から冷たくあしらわれていき、だまされて施設に閉じ込められてしまうシーンには胸が痛みました。グループホームを抜け出して自由を求める姿には、高齢化社会を笑い飛ばしてしまう痛快さがありました。豊かな自然に囲まれている海辺の道をあてどなくさ迷い歩く老人には、これからのこの国の行く末を暗示しているようで心に残りました。

黒木華が演じている、愛人との間に生まれた娘と偶然にも再会する場面が美しさ溢れていました。兆吉の心の奥底から湧き上がっていく、後悔と罪悪感が入り混じった奇妙な感情が伝わってきました。

全編を通して気だるいイメージを持っている主人公が、クライマックスシーンで見せる豹変した表情が圧巻でした。老いてなお輝いているベテラン俳優の魅力を感じることができ、繰り出されるひとつひとりのセリフには忘れがたいものがありました。若き日の仲代達矢を見てきた世代の方だけではなく、今の若い人たちにもお勧めの映画です。

まとめ

せっかくの長期休みなのだからm、映画三昧でどうぞ!


毎日、忙しくて2時間じっくり映画を観る暇ってなかなかありません。お正月休みなど長いお休みは、じっくり良作を鑑賞するのはどうでしょう?



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2017/12/18   2017/12/18   コメント(0)
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