【DIY】夏休みの宿題にも☆クラフトテープで作る「エコクラフト」のキット

まとめ

エコロジーなクラフト、エコクラフトってなに？

ハンドメイドの1ジャンルとなった「エコクラフト」という言葉。
これ、実は固有の商品名を指します。
手芸メーカー大手の「ハマナカ」が開発したクラフトテープで、
穀物の袋や牛乳パックを再利用して作られた紙製の手芸用バンドのことです。

よくデパートなどの紙袋の取っ手に、幅広の紙バンドが使われているのを
ご覧になったことがあると思います。
あの紙バンド、コヨリ状の細い紙紐を平たく貼り合わせたものですが、
元々は段ボールやお米の袋などを縛るのに使うための梱包バンドでした。
それを使って籐や竹のように籠を編む手芸が盛んになり、
手芸専用の紙バンドが作られるようになりました。

前述のように「エコクラフト」はハマナカの登録商標ですが、
今では紙バンドを使った手芸全般を指すことが多いようです。
ちょうど透明粘着テープを「セロテープ」、
紙を留めるステープラーを「ホッチキス」とつい呼んでしまうように、
有名な製品ゆえにそのジャンルを表す言葉になったんですね。

エコクラフトは、平たく接着されたクラフトバンドをそのまま、
あるいは数本づつに割いたものを使って、
籠やバッグ、小物を作る手芸です。
竹や籐に比べて柔らかく、木工用ボンドなどで簡単に接着することが出来、
その上完成品はおしゃれで実用に耐える強度があるので、
幅広い年代層に人気のDIYになっています。

エコクラフトって簡単？どんなふうに作るの？

この【まとめ】のタイトル写真のような紙バンドを使って、
編むように形を作るエコクラフト。
編み物のように道具を使うことはなく、すべて手で作業をします。
基本的には縦・横の紐を交互に織っていくイメージです。
その手法の原型は籐籠や竹かご作りとまったく同じで、
織り方によって様々な模様や形を作ることが出来ます。
籐や竹との一番大きな違いは、素材のクラフトバンドがとてもカラフルで、
可愛らしくポップな作品も自在に作れてしまうというところでしょうか。

クラフトバンドは糊でコヨリを平たく貼りつけたものなので、
端に切れ目を入れて固い物で割くと、
簡単にバラバラに割くことが出来ます。
一般的なクラフトバンドは12本のコヨリを貼り付けた物が多く、
大きな作品にはそのままの太さで、小さな作品や模様を変えたいところは
2本～6本程度に割いて使うのが一般的です。
割いたクラフトバンドはやや固さがあるものの比較的自由に曲げやすく、
しかも尖った部分やササクレがないので安全に編むことが出来ます。
最初はちょっと固さに戸惑いますが、
慣れてくれば本当に簡単にサクサクと編めるようになります。

専用の道具が必要ないのも、エコクラフトの魅力の一つ。
ほとんど家庭内にあるもので足りてしまうのが、うれしいところです。
実際にエコクラフトを作るのにどんな道具が必要で、
どんな使い方をするかをご紹介するとこんな感じです。

・ボンド
普通の木工用ボンドです。
エコクラフトは、作り始めから仕上げまでのほとんどを
ボンドによる接着で済ませてしまいます。
素材が紙なので、木工用ボンドで充分な接着力が得られ、
万一破れたり剥がれたりしても補修がとても簡単です。
あえておススメを言うなら、「速乾タイプ」の物が良いでしょう。

・はさみ
クラフトバンドをカットするのに使います。
普通の工作用の紙切りばさみです。
細く撚った紙が固められているので、カットするときに意外と力がいります。
出来れば大き目で、切れ味の良い物を用意しましょう。

・目打ち
編んでいる最中に目が緩んでしまわないように、
ところどころググっと目を詰めてあげるときに使います。
これも100均で売られているような家庭用の目打ちで充分です。

・ものさし
クラフトバンドの長さをそろえるのに使います。
キットなどでは必ずカットする長さが書かれているので、
きちんと指示通りに切り分けてから編み始めましょう。

・エンピツ
カットする長さをマークしたり、編んでいる最中に
目印を付けたりするのに使います。

・洗濯バサミ
ボンドを付けてクラフトバンドを接着するときに、
乾くまではさんで押さえておくために使います。
クラフトバンドは多少の固さがあって反発力があるので、
押さえておかないとポンと剥がれてしまうんです。
プラスチックや金属製で木工用ボンドで貼りつかない材質の物、
かつ、最大12本の幅（約15mm）がしっかり抑えられるもの。
つまり、家庭で普通に使うプラスチック製の洗濯ばさみを
10本くらい用意しておけば充分でしょう。

・霧吹き
大き目の作品を作るときにあると便利なのが霧吹きです。
紙でできているクラフトバンドは、湿り気を与えるとゆるみ、
乾燥するときに固く引き締まる性質があります。
目がゆるくなってしまったり、形が歪んでしまったときは、
霧吹きで全体に水を吹き付けてから形を整えて乾かすと、
きっちりときれいに目が揃ってくれるのです。

固くて曲げにくいときも、水で湿らせることで扱いやすくなります。
とは言えあまり多くの水を付けるとフニャっとしてしまいますから、
霧吹きでシュッと吹き付ける程度がちょうど良いんです。

・テープを割く道具
クラフトテープを何本かに割くときにあると便利なのが、
テレホンカードのようなプラスチック製の薄いカードです。
端をハサミで少しだけ切り込んでからカードをはさんで引っ張ると、
面白いようにピリピリと剥がれて裂けていきます。

カードが手元になくても、タイトルの画像にあるように
クラフトテープ自身の切れ端などを使って割くこともできます。
手で引っ張っただけでは力が必要なのと、
接着している糊やコヨリの繊維がぼさぼさと汚らしく出てきてしまうので、
出来れば何か薄い物を使って一気に割いた方が良いですね。

エコクラフトは、紙素材の持つ自然で柔らかい風合いの作品が
自由自在に作れる手芸です。
子供にも安全でとても楽しいので、
夏休みの宿題や雨の日の手遊びに、親子で作ってみるのもお勧めです。
お好きなキットを選んで、ぜひあなたも始めてみてください。