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【文庫本】胃袋直撃!料理が主役の小説 個人的お勧め15冊

文庫本好きの主婦が、今まで読んだ本の中から"食べ物"が印象的だったものだけを厳選しました。通勤通学で読みやすい文庫本のみチョイス、簡単なジャンル分けとお勧めポイント付きです。おうちで実際に作れるものから探してでも食べたいものまで、お腹を空かせて読んでください☆
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【現代小説】すぐ隣にありそうなご馳走の数々にお腹が鳴る一冊

720
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和菓子の魅力にとりつかれるほのかに甘くて優しい物語


デパ地下の和菓子屋さんで働く18歳のアンちゃん(梅本杏子)が、
同僚やお客様とのやり取りを通して和菓子の奥深さに目覚めていく物語。
軽快な語り口で進むリアルな日常を追いかけている間に、
いつの間にか和菓子が食べたくてたまらなくなっちゃいます。

この本を読んでいる間は、乗換駅のエキナカが危険地帯でした。
何度和菓子の包みをぶら下げて帰ったことか・・・。
和菓子派の方にも洋菓子派の方にもお勧めする、スイートな一冊です。
おすすめ度:

756
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フランス料理に謎を振りかけて召し上がれ☆


街角の小さなフレンチレストランで起こる小さな事件。
短編集なので、隙間時間にグイグイ読める料理ミステリーです。
出てくるフランス料理はどれも本格的で美味しそう。
香りまで伝わってくるような出来栄えで、思わず生唾ものです。

各話に絡められた謎も、血なまぐさい物ではなくハートウォーミングなので、
小難しい推理小説はちょっと、という人でも安心して読み進めらえます。
ポイントごとに登場するスパイス入りのホットワイン「ヴァン・ショー」が
とてもあたたかくて美味しそうなのも◎。
おすすめ度:

699
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キッチンカーで旅をする寂しくて暖かい物語


行方不明の両親を探すため、たった一人で旅をする佳代のロードノベル。
小さなキッチンカーを無料駐車場に止め、
近場の井戸や天然水を汲んだポリタンクを準備すれば「佳代のキッチン」開店です。

食材を持ち込めば500円で希望の料理を作る「移動調理屋」という発想もイイですが、
持ち込まれるのは食材だけとは限りません。
一ヶ所に定住しない主人公が、すれ違うたくさんの人たちと紡ぐ物語。
短編の連作風の作りなので、短い時間でサクサク読めます。
現在文庫本が2巻まで出ており、2017/5には待望の3刊がハードカバーで出ました。
3巻の文庫化を待ち望む日々です。
おすすめ度:

740
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その辺に生えてる草がメインディッシュに!


大人気作家有川浩さんの一風変わった料理小説。
"家の前でイケメンを拾う"というアリエナイ導入からは想像もつかない、
あまりにも日常味あふれた野草料理の数々に2度驚かされます。

わたしが子供の頃は、家の近所にも食べられる野草がたくさん生えていました。
この小説に出てくるものはほぼ食べたことがありますが、
懐かしさと料理方法の巧みさについもう一度食べたくなってしまいます。
ちょっと郊外まで足を延ばせば普通に見かける植物ばかり。
今度の休日にちょっと遠出してみようかな、
そんな気分にさせてくれる小説です。

ストーリーテラーの有川浩ならでは、物語もつい引き込まれる面白さ。
主人公とイケメンの行く末にドキドキしながらあっという間に読み切れます。
物語中に出てくる野草レシピもお勧め。
おすすめ度:

720
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主人公はホームレス!?驚きのグルメ小説


高級食材を扱っている小説なのに、主人公も謎の男「ヤッさん」もホームレス。
銀座という大都会の隙間で食の裏側を駆け巡る、アツくて勢いのあるストーリーです。

何といってもキャラクターが立ち過ぎなヤッさんに引っ張られるように、
読んでいる自分も銀座の裏通りを駆け回らせられる感じがたまりません。
一気に読み切ってしまってから、グッと考えさせられる小説です。
食べ物がおいしそうなことはもちろんですが、
食べるということ、料理という物に対する物の見え方考え方の角度を
ちょっとだけ変えてくれる秀作だと思います。
おすすめ度:

680
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謎の男は料理の達人。ミステリーに絡む料理がどれも美味しそう


くしくも"イケメンを拾う"物語がもう一つありました。
そんなにポンポン落ちているものですかね、料理が上手なイケメン。

劇団の看板女優というちょっと変わった設定の主人公と、
同居人の正体不明な男「ミケさん」を中心に、
劇団の仲間や監督といった一癖も二癖もある登場人物が織りなすミステリー。
謎解きの合間合間に出される料理がどれもおいしそうで、
実際に作ってみたくなるものばかりなのがニクイですね。

作者の北森鴻さんは、どちらかというと骨董や民俗学の造詣が深い
硬派なミステリー作家というイメージです。
この作品もストーリー自体は大掛かりなミステリー仕立てになっており、
アッと驚く結末が待っています。
作家の力量が高くないと書けない複雑で奥の深い物語と
随所にちりばめられた美味しい料理のバランスが絶妙で、
何度でも読み返してみたくなる一冊です。
おすすめ度:

572
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15個の料理と切ない物語がぎっしり詰まった連作短編集


登場人物がつながっている15のショートストーリー。
その一つ一つの中心を料理が占め、しかも全品レシピ付きです。
毎日の生活に沈みがちな食生活が、この本を読むと楽しみに変わる、
そんな短編集です。

1話ずつはとても短いので、隙間時間にちょこちょこ読めます。
読んでいて、映像が浮かんでくるような読みやすい文章で、
重苦しい話ではなく、心にジンワリと染みる物語ばかり。

料理すること、食べることの楽しさやうれしさを再発見できる、
もちろんレシピも再現したくなる、そんな料理小説です。
おすすめ度:

637
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限界の切りつめ生活で人は何を食べるのか


南極大陸の越冬隊の料理人として1年。
昭和基地で8人の男たちが繰り広げる生活が生き生きと伝わる日記調のエッセイ。
水もない、新鮮な食材もない狭く閉ざされた空間で、
1年もの間料理を続けるということの難しさと面白さが伝わってきます。

著者の西村淳さんが料理人なので料理の話が多くなりますが、
越冬隊の生活の様子も面白くて目が離せません。
ジャバジャバと惜しげもなく貴重な水を使う現代っ子、
ストックの貴重なインスタントラーメンをこそこそ食べてしまうヤロー共。
昭和基地に野菜畑があるというのも目からウロコの衝撃事実でした。

小説ではありませんが、まさに"事実は小説よりも奇なり"を地で行ってます。
作り物でない本当の限界生活を垣間見ることが出来る貴重な一冊です。
おすすめ度:

【時代小説】江戸の暮らしとグルメを満喫できる人情小説

596
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あまりにも有名な江戸料理小説の秀作


優しい語り口と、常に前向きな登場人物たちに勇気づけられる時代小説。
女性らしい細やかな文章で、江戸の人々の暮らしを描き出します。

珍しい"女料理人"という立場ゆえに降りかかる試練の数々と、
主人公を支える周囲の人々。
小料理屋が舞台なので、次々に現れるおいしそうな料理にも目を奪われます。
江戸時代という背景から、手に入りにくい特殊な材料は出てきません。
家庭でも簡単に再現できるものばかりなので、
実際に作って味わえる点もうれしいですね。

著者の眦 郁(かおる)さんは、試練に立ち向かう女性を描かせたら
当代でも屈指の作家です。
ハラハラドキドキしながら物語を読み進め、
出てくる料理の数々に癒される。
じっくりと読みたい、全10巻の時代小説です。
おすすめ度:

648
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なんてことない料理が紡ぐ人のつながり


八丁堀同心の妻、のぶが主人公の時代小説です。
同心の家の台所事情や日常的な食事風景に絡めて、
家の内外で起こる小さな事件を淡々と描いています。

作者の宇江佐真理さんは男女の心の機微や生活感のある日常を
淡々と、かつ臨床感あふれる筆で描き出す達人。
この作品も、ストーリーの軸は夫との心のすれ違いと離婚危機、
舅と姑の暖かい思いやりに支えられる同心の妻という立場にあります。
その中で料理の占める位置が時に重く時に暖かく、
生活のありようそのままを伝える重要な役割を占めている物語です。

タイトルの「卵のふわふわ」は、静岡県袋井市のご当地グルメとしても有名。
家庭でも作れるので我が家でも月に1回程度は登場しますが、
だし汁にメレンゲを浮かべたようなシュワっと独特の口当たりと味わいは
一度食べると病みつきです。
時代小説を読んでその味を再現する、もう一つの楽しみ方ですね。
おすすめ度:

637
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料理屋の店主は必殺仕事人!?


料理屋が舞台の時代小説はここ数年のトレンドらしく、
色々なシリーズが次々と刊行されています。
その中ではかなり長く続いているシリーズで、
2017年9月時点で33冊続いているロングセラーです。

武士が何らかの理由で料理人になる、という一見あり得ない設定を
いかにうまく物語に組み込むかがこのジャンルの一つのテーマですが、
このシリーズでは"奉行所から裏家業を請け負う料理人の跡継ぎ"という設定で、
連続時代劇のストーリーと料理を両立させています。
購入者のレビューを見ると辛口の物が多いですが、
時代小説としてはテンポも悪くなく、続けて読まなくても筋が判る
昔ながらの取り物帖的なスタイルで作られているのがわかります。

江戸の四季に合わせた旬の料理は目に浮かぶほど鮮やかで、
食べてみたくなるものがたくさん出てきます。
最近ひそかに人気が出ている江戸調味料「煎り酒(梅干しを酒で煮出したしょっぱい調味料)」は、
このシリーズが火付け役だったのではないかと思っています。

気が向いたら適当な巻を手に取って読んでも違和感のない、
ライトな時代小説シリーズとしてかなりお勧めです。
おすすめ度:

713
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料理茶屋の女主人がキリリと格好いいシリーズ


同じ料理屋を舞台にした時代小説ですが、
こちらはシリーズとしての読みごたえが抜群の女性主人公もの。
品川宿に茶屋と料理旅館を経営する主人公の半生を、
季節の移り変わりとともに緻密な筆で描いた10巻の大作です。

タイトルの「立場茶屋」とは、お茶や簡単な菓子を提供する休憩所のような店。
江戸のはずれ、街道沿いの立場茶屋と高級料理が自慢の旅籠という
趣の違う2つの店の様子が、生き生きとした会話と美しい料理で
目で見るような鮮やかさで浮かび上がってきます。

店に関わるたくさんの登場人物の出会いと別れ、
それぞれの悩みや生き様が丁寧に描かれており、物語世界にグイグイ引き込まれます。

作者の今井絵美子さんは江戸言葉にこだわりがあるようで、
物語中も武士、町民、漁師や芸者などそれぞれがまったく違う言葉で会話します。
慣れないと意味が取れないような単語もバンバン出てきますが、
それがまた時代小説らしい格調を醸し出していてクセになります。
時代小説らしい時代小説がお好きな方にお勧めです。
おすすめ度:

【ファンタジー】子供向けなんて言わせない!凶暴なまでに旨そうな食卓

626
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投稿サイトから誕生した恐るべき胃袋直撃小説


投稿された小説を無料で読める「小説家になろう」というサイトで話題になり、
商業誌デビューを果たしたいわゆる"なろう小説"。
シロウトの作品だろうと甘く見ると、とんでもない。
発想の豊かさもさることながら、出てくる料理の描写が秀逸で、
思わず読んだそばから食べたくなってしまうという恐るべき小説です。

商店街の隅のごく普通の洋食屋「ねこや」は、
強い魔法の力によって週に1度だけ、ファンタジー世界につながります。
毎週土曜日の特別営業のお客さんは、異世界の住人達。
異世界のあちこちに開かれた扉から、様々な種族のお客さんが集まります。

エルフやドワーフ、フェアリーからリザードマン、ドラゴンまで。
異世界にはないこちらの世界の「普通の料理」を味わうために集まる
ファンタジー世界の住人たちの描写が生き生きとしてとても面白い。
そして、彼らが食べる料理の描かれ方が、他の料理小説と比べても
群を抜いて美味しそうなのです。

現在小説が4巻、漫画が2巻、アニメも放送されるという大人気作品。
だまされたと思って1冊読んでみてください。
"読んだそばから食べたくなる"の意味、きっと解っていただけるはずです。
おすすめ度:

702
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トリアエズナマ!が合言葉の異世界居酒屋


同じ「小説家になろう」から商業誌になったグルメ小説ですが、
こちらは居酒屋が舞台。
異世界に扉が開くという設定はよく似ていますが、
異世界食堂が週に一度の営業なのに対してこちらは毎日異世界営業中です。

つながった異世界は、ドイツっぽいテイストの中世ヨーロッパ風の街。
電気も水道もない街に忽然と現代の居酒屋が現れたという趣向です。
味覚も常識も違う人々にどうしたら美味しいと言ってもらえるのか。
店主の苦悩と精進も描きつつ、異世界の人々との交流がストーリーの軸になっています。

初めて食べたときの驚きと感動がよみがえり、
日常的な当たり前の料理がとても美味しく感じられてしまう不思議。
異世界ものは、私たちの普段の食事がどれほどの不思議でできているのかを
再確認させてくれる良いスパイスかもしれません。
おすすめ度:

529
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幽霊が作る料理が美味しそうって変ですか?


青少年向けのいわゆる「ライトノベル」と呼ばれるジャンルの小説です。
主軸は主人公の成長物語ですが、安アパートの不思議な住人達との交流や
非日常的な出来事の数々が明るい筆致で描かれていて
ついつい先が気になってしまう楽しい作品です。

料理小説では全くないのですが、作中に登場する
アパートの食堂の賄い役、手首だけの幽霊るり子さんが作る料理が
そこだけ取り出して1冊の本になってしまうくらい絶品なのです。
彩鮮やかな食事や酒のつまみ、お弁当まで、
思わず生つば物の見事な描写で描かれています。

ストーリーは全10冊で完結していますが、
「妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記」という
スピンオフレシピブックが単独で発売されています。
こちらは実際に作り方も載っていて短編集としても読めるという面白い趣向で、
本編を読んでるり子さんの料理の虜になった人たちに大人気。
ライトノベルに興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。
おすすめ度:

まとめ



文字からは匂いはしません。
でも、小説で読む料理ってなぜあんなに美味しそうなんでしょう。
実際に食べたことがあり味や食感まで思い出せるものも、
名前は知っているけど口にしたことがない物も、
今現在では食べることが簡単にはできない物まで、
小説の中の料理たちはとことん魅力的で脳の食欲中枢を刺激してきます。

このリストは、私自身がこの数年間で読んだ中から
特に料理が美味しそうで印象に残った物ばかりを厳選しました。
自分が女性なので、女性主人公や女性目線の物が多めなのは自覚していますが、
おそらく男性が読んでも同じように胃袋がキュッとするのを感じていただけるはずです。

今回はあえて、すでにあまりにも有名で知れ渡っているものは除外しました。
池波正太郎さんの鬼平や剣客商売、
宮部みゆきさんの人情時代小説、
内田百里気鵑竜行エッセイ物など、
本当はリストアップしたかった文庫本も山のようにあります。
「みおつくし料理帖」などはどの文庫本の人気リストでも上位ですから
どうしようかと思ったのですが、
最近の作家さんの物でもあるのであえて加えました。

食べ物がおいしそうなだけでは小説にはなりませんし、
どんなにおいしそうな料理が出てきてもストーリーと乖離していては
物語として読みやすいとは言えません。
そういう意味で、「食べ物が重要な位置を占めており」
「ストーリーの中で浮き上がっておらず」「何より美味しそうと思える物」。
そんな観点で厳選した15冊。

どうぞ、お腹を空かせてからページを開いてください。


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2017/09/27   2017/09/27   コメント(0)
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Tags  文庫本 料理小説 グルメ小説 時代小説 ミステリー 胃袋直撃
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